コンサルタントで働く/コンサルタントの仕事

接客、ブライダル……各種コンサルタントの実際

読者の方より、接客コンサルタントになるには?という質問を頂きました。○○コンサルタントと呼ばれるひとは世の中たくさんいます。これらのコンサルタント業について考えてみます。

執筆者:大石 哲之

接客コンサルタント?

読者の方より、接客コンサルタントになるには?という質問を頂きました。

質問内容:
「大学を卒業して接客の仕事にずっと関わっています。資格を取り専門的な職業につくことを考えています。大手百貨店の研修で接客コンサルタントによる講習会を受ける機会があったのですが、 接客コンサルタントとはどのようにしてなれるものなのでしょうか? 今までの経験を生かせる職業だと思っているのですが、経験以外に他の特別な資格などが必要なのでしょうか? 」

私の意見:
・接客コンサルタントという職業がどういうものか、実のところ私もよく解りません。接客術のマナーや、接客のノウハウを研修する方だと思います。

・この分野のコンサルタントは、接客の経験やノウハウをベースとしていますから、過去の経験は役立つとおもいます。というより、経験ありきだと思います。

・接客の資格が存在するのか解りませんが、接客業に属しているあなたが知らないような資格はあまり役に立たないでしょう。

・資格よりも、あなたの経験や知識・ノウハウを買ってくれる人がいるかどうか(お客さんを見つけられるかどうか)が本質的な問題です

・その接客研修会社に転職してみては如何でしょうか

コンサルタントの定義についてちょっと考えてみる

「コンサルタント」といっても、実のところ、ほんとうにいろいろな「コンサルタント」がいます。コンサルタントの定義というのは、かなり曖昧で、資格制度もありませんから、自分が名乗ればコンサルタントになることができます。あなたが、「接客」の分野で、人を指導できることが出来れば、コンサルタントと名乗ってしまっても間違いありません。

ブライダルコンサルタント、話し方コンサルタント、服飾コンサルタント、・・ほんとにいろいろあります。なにかひとつその分野で経験があって、人に教えることができれば、コンサルタントということができます。

「なんらかの専門的な知識・ノウハウを提供するひと」をコンサルタントと定義すると、なんでもコンサルタントと名乗ることができそうです。

ただ、問題は、食べていけるかどうか?ですね。ラーメンの専門知識があったとして、それが職業になるかどうか。その知識・ノウハウにお金をはらってくれるかどうか。もし、払ってくれる人がいて、ラーメンプロとして生活できるならば、それは立派なコンサルタントといえましょう。

これらの○×コンサルタントは、自らの秀でた経験を売りにして、それをノウハウ化して、研修などを通じて相手に伝えるという仕事のスタイルを取っていることが一般的です。その分野で経験のある方が独立して開業されたものが多いように思います。

とくに業界としてのまとまりがあるわけでもなく、大手というのが存在するわけでもなく、いろいろな方が、いろいろと活動しているというのが現状です。

基本的には、その手の会社のひとつに入社してみて、研修の組み立て方や、コンサルタントノウハウを学んで、その後独立するという感じになると思います。

今まで「コンサルティング業界を目指す」では、接客コンサルタントといった系統と、ITコンサルといった系統を分けており、後者のみを扱ってきましたが、いろいろな質問を見ますと、いちどすべての「コンサルタント」を俯瞰して整理してみる必要がありそうです。

すべてごちゃまぜにして、なんでもコンサルタントと呼んでいるので、なかなか分かりにくいことになっているのだと思います。

次回は、すこし、コンサルタントといっても何があるのか、について深く掘り下げて見たいと思います。

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