特集第一回は、新卒のキャリアについてよくある質問にお答えします。
新卒のキャリアアップを考える
学生の方とお話しすると、新卒でコンサルタントになって、やっていけるのかなという不安を感じているひとが多いように見受けられます。そのせいか、コンサルになっても、そのあとやっていけるのか・・中途でコンサルを目指したほうがいいのでは・・などという相談をうけたことが有ります。たしかに、新卒で入った人が数年以内にかなり辞めてしまうという現実があります。ただ、中途だって同じです。むしろ中途のほうが、肌にあわず辞めてしまう割合が多いかもしれません。
中途の場合、即戦力待ったなしですから、それこそすさまじいプレッシャーが掛かるわけで、ダメだと思ったら、outするしかないわけです。その点、新卒のほうが、なにかと再生がききますから、私は新卒で入社することに対して否定的ではありません。
コンサルタントの昇進
コンサルタントとして大成したいので、事業会社で経験をつんでから・・・結局、新卒は昇進がたいへんなのでは・・中途のほうが有利・・
という話に、お答えします。コンサルタントの昇進は「コンサルタントとしての能力がどれだけあるか」という点で評価されます。能力さえあれば、新卒だろうが、中途だろうが、若かろうが、年寄りだろうが、評価の基準は同じように評価されるのが基本です。そこがコンサルタントという仕事の厳しいところでもあり、健全な実力主義という面で良いと言うところでもあります。
中途の人をかんがえましょう。転職前にどのような仕事をしていたか分かりませんが、転職時にはコンサルタント経験0ということで扱われるわけです。
(SEや、プロジェクトマネージャーなどをされていたかたは別でしょうけれども、システム関連の職とMBA以外は、コンサルタント経験ありとはなかなか見てくれません)
コンサルティングのスキルというのは、独特のものがあります。いくら前職で様々な経験をつんでいても、やはりコンサルティングを実際にしたことがないと、感触がつかめないことが多いんですね。
ですから、結局、コンサルタントとして実際に何年はたらいたか?がこの世界では物をいうと思っています。コンサルタントとして、経験を早く積んだほうが、昇進という意味でも有利だと私は思います。