フリーの英日・中日翻訳者として活躍する三瀬乃利子さん
翻訳一本で食べていくのはなかなか大変。
翻訳者になろうとしても、経験がモノをいう世界では「未経験者」からの脱却がまず第一の関門ともいえます。
現在フリーで、しかも英日のみならず中日翻訳もしている三瀬乃利子さんに、翻訳者までの道のりをお聞きしました。

実は乃利子さんは海外在住時に翻訳を始めたというちょっとかわった経歴の持ち主。
「日本で翻訳者を目指す方にはあまり参考にはならないかもしれませんが」
とのことでしたが、専門の学校もない中で、手探りで学び、頼れる人のない中で時には果敢に行動をした乃利子さんの経験や心がけてきた姿勢はきっと参考になると思います。

翻訳をはじめたきっかけ/アメリカで学んだ中国語<1ページ目>
海外で仕事を手にした方法<2ページ目>
翻訳の難しさ/中日翻訳への挑戦<3ページ目>
翻訳者にとっての下積みとは<4ページ目>


翻訳をはじめたきっかけ

英語や中国語といった外国語への興味ももちろんそうですが、乃利子さんにお話を伺っていて感じたのは彼女の日本語への強い興味。
もともと小さい頃から作文や小説を書くのが好きだったそうです。
「子供の頃にまね事で小説らしきものを書いたりもしていました。」
そんな乃利子さんは高校を卒業後、アメリカの大学でジャーナリズムを専攻します。
「ものを書くことを学べるコースというと文学とジャーナリズムのふたつがあったのですが、私にとって母国語ではない英語で文学作品を作り上げるのは至難のわざ。それでジャーナリズムを専攻しました。」


アメリカで学んだ中国語

乃利子さんは副専攻として中国語を選びます。
「アメリカで台湾人の友人ができたのがきっかけです。それまで外国語といえば英語だった中で、初めて触れた英語以外の外国語が中国語。とても新鮮でしたし、おもしろいと思いました。」
もともと外国語に対する感受性は豊かなほうかも、と語ります。
「韓国語をきけば、すごく興味をひかれるし。でも、自分のキャパシティを考えて今のところは増やそうとは考えていませんが(笑)」

卒業前に企業での実務経験をするインターンシップ先として、乃利子さんはアメリカの企業ではなく台湾を選びます。
アメリカから台湾に移り、台湾にある英字新聞社でインターンシップを終了した後、台湾の魅力にはまり大学卒業後もそのまま台湾で生活をすることを決めます。