様々なものが外国語から日本語に翻訳されている。 |
通訳者と並び、ビジネスや生活のあらゆる場面で言葉の架け橋となる翻訳者。
海外の大ヒット小説から、医薬品やコンピューターの説明書、最近人気の海外ドラマのセリフまで、あらゆる分野で翻訳者は活躍しています。
翻訳の種類
大きく分けて、実務翻訳、出版翻訳、映像翻訳の3つに分かれます。それぞれの種類についてみてみましょう。
●実務翻訳
産業翻訳やビジネス翻訳とも言われます。企業で発生する契約書などのビジネス文書やマニュアル、仕様書、企業案内など経済・産業界で必要とされる翻訳です。
日本で発生する翻訳の仕事のほとんどがこの実務翻訳といえます。
分野は、機械、通信・ネットワーク、コンピュータ、特許・法律、金融、医療・薬学、化学などありとあらゆる分野で翻訳のニーズがあります。
主に機械やコンピュータ関連など、技術に関する翻訳については「技術翻訳」といいます。
文芸翻訳や字幕翻訳のように、翻訳者として名前が表にでることはほとんどなく、そういった意味では、実務翻訳者は影でビジネスを支えている黒子と言えるでしょう。
外国語から日本語への翻訳だけでなく、日本語から外国語への翻訳も多く発生します。
●文芸翻訳
外国語で書かれた小説やノンフィクションなどを翻訳します。小説や児童書などの文芸作品以外に、学術書や専門書などを含めた出版物全般の翻訳を指して、出版翻訳ということもあります。
●映像翻訳
映画や海外ドラマ、DVDなどの翻訳です。翻訳の手法としては、翻訳した文字を映像にのせる字幕翻訳と、翻訳したものを台詞にする吹き替え翻訳があります。
洋楽の歌詞やゲームの翻訳なども含めて広くメディア関連の翻訳をさして、メディア翻訳とよぶこともあります。