タイで買い付けたパパラチアサファイア。パパラチアとはサンスクリット語で「蓮の花」の意味。名前のとおり蓮の花のような美しい色。 |
海外で宝石を買い付ける仕事。女性なら一度はあこがれる仕事のひとつではないでしょうか?
今回は、そんな宝石の仕入れ・販売の会社を経営する工藤雅紀さんにお話を伺いました。
宝石の仕入れときくと、あちこち海外を飛び回り、英語で交渉をして美しい宝石を買い付けてくる・・・そんな華やかなイメージですが、「実際は地味な仕事ですよ」と工藤さん。
さらに驚くことに、「私は英語ができないんです。」と笑いながらさらっと言います。
しかし、15~16年に及ぶ付き合いのインド人、ブラジル人の取引相手もいるとのこと。
言葉を超えた工藤さんのコミュニケーションの方法とは?
そして、魅力的な宝石の世界のお話もおききしました。
工藤さんのお父様はジュエリー加工の会社を経営。そんな関係で工藤さんは小さい頃から宝石を目にする機会が多く、自身も当たり前のように、将来はこの世界で仕事をするのだろうな、と思っていたのだそうです。
「性格的に職人になるよりも問屋が向いている」とのお父様のアドバイスもあり、宝石の問屋に就職。買付けから日本での販売までを経験します。
そして29歳という若さで独立。現在は、社長として仕入れ販売、そして直営のお店も経営されています。
語学力を活かせる仕事がしたい、とか国際的な仕事がしたい、といった意識はまったくなく、宝石に惹かれ宝石の仕事をしたいと思った結果、海外と取引をすることになったとおっしゃる工藤さん。英語を集中的に勉強した経験はないのだそうです。