≪前編≫
▼外資系企業の定義は?
▼外資系企業の分類
▼外資系はやっぱり給料が高い?
≪後編≫
▼外資系は、休暇が長く、残業が少ない?
▼外資の人間関係がドライ?
▼昇進のスピード早く、やっぱり下克上なの?
外資系は、休暇が長く、残業が少ない?
基本的な考え方として、「時間よりもアウトプット」が重視される傾向があります。つまり、「どれくらいの時間会社にいたか」よりも「どれだけ売り上げをあげたか」や「どれだけ生産性をあげたか」が問われます。結果として、仕事のできる人が長めの休暇をとったとしても、他の人が文句を言う筋合いではない、という雰囲気はあるでしょう。
一方、就業時間に関してはどうでしょうか?たとえば、金融系にかぎっては、朝が早いです。7時には当然出社という会社も少なくありません。仮に夜が早かったとしても、朝がこれだけ早いと大変に感じる方もいるでしょう。
残業に関しては、年俸制であることも手伝って、残業代がでないということもしばしばです。そのかわり、比較的個人主義が徹底しているために、意味なく残業というサービス残業のようなことは少ないようです。
フレックスタイム、あるいはコアタイムを制度として作っている会社も多く見られますので、コテコテの日本企業に比べると時間的な融通はききます。
外資の人間関係はドライ?
外資では、人間関係がドライという認識が広まっていますが、これはほんとうでしょうか?これは、YESであり、NO。
まず、ヘンなしがらみがないという意味では、付き合い方がドライで割り切った態度に見えることもあるかもしれません。上司と部下の関係もビジネス上の「役割分担」とみなされている(しばしば突然役割が入れ替わったりすることすらある)ということから、不必要に上司と部下がくっつきすぎるということがありません。
また、個人をどこまでも尊重するという価値観が多数派ですので、仕事上の判断以外で相手の言動に踏み込むといったことも少ないようです。さらに、実力主義が徹底しすぎている企業では、お互いに相手を信頼しきらず、ある程度距離を置くのが当たり前、という場合もあります。
一方で、家族に対する意識は、日本企業とだいぶ異なります。人事評価に「家族を思いやっているかどうか」といった項目がある企業さえあります。企業行事などで家族の同伴を認める場合も多く、従業員を会社のために働く人というだけではなく、家族のいる存在として積極的に認めているところがあります。
それでは、次のページでは、昇進やリストラなど外資の「下克上」についてをご紹介していきます。お見逃しなく!