海外で働く・転職する/海外への転職ノウハウ

海外就職基礎講座(7) 英文履歴書★レジュメの極意 1

海外の企業へ提出が求められる英文履歴書(レジュメ)。採用担当者がまず目にする「あなた」はこの一片の紙切れなのです。ここでつまずかないために、しっかりとレジュメの役割、書き方、考え方を学びましょう。

執筆者:須子 はるか

英文履歴書(レジュメ)は、海外就職のプロセスにおいて、非常に重要です。そして、レジュメそのものが、実は海外で就職する際の採用の考え方をも示しています。このレジュメに関するとても大事なノウハウとフレームワークをどうしてもお伝えしたいと考え、思い切って3回シリーズでお届けいたします。題して「英文履歴書★レジュメの極意!」


≪第1回≫
レジュメとは?
レジュメを書く前に
応募先企業分析のコツ
自己分析と企業ニーズのマッチング
≪第2回≫
いよいよ作成!基本の型
レジュメ暗黙のルール
恐るべきスキャニングの事実
≪第3回≫
成功レジュメの7カ条!
レジュメ作成時参考本
最後に~英文履歴書★レジュメの極意~


レジュメとは?

レジュメとは?
「レジュメ」という言葉になじみのない方もいらっしゃるかと思いますが、日本の履歴書を英訳したもの、ではありません。例えば日本の履歴書に書くような紋切り型の項目や顔写真などはありませんし、フォーマットも基本的には個人にゆだねられています。

それではレジュメとはいったいなんでしょうか?

私が大学在籍時代にキャリアセンターで教わったのは、「レジュメはあなた自身の広告だ」ということです。たった一枚の紙に「あなた」という人間がどのようなことを経験してきて、いかに会社にとって有益か、ということを表現するためのものなのです。したがって、職務経歴書と自己PRをあわせて体裁を整えたものと思っていただいてよいかと思います。



レジュメを書く前に

レジュメを書く前に
レジュメは上記にも書きましたように、あなた自身を売る広告です。まず自分自身の持っているものを棚卸しましょう。この段階では、応募先の企業のことは視野に入れず、とにかくすべてを書き出すことを考えてください。後で記述しますが、この中から相手先の企業にあった項目を選んでレジュメを完成させていくことが重要なのです。主な観点は以下です。

●職務内容
専門技術、専門知識に関わることはすべて書き出しましょう。また、ルーティンワークだけではなく、短期的に関わった仕事などももれなく書き出しておくことが重要です。自分ではたいした仕事ではないと思っていても、人がそう思うかどうかはわかりません。さらに、インターンなどの正規採用以外の経歴も忘れずに!

●自分の貢献
日本の職務経歴書と同様に、自分がこの仕事をやったことで売り上げが○%あがった、コストを○%圧縮した、新規顧客を○人囲い込んだ、などの具体性がポイントです。自分がいかに優秀かというのが端的にわかるようなポイントを探しましょう。

●資格
日本の資格であるならば、どのような資格であるかを説明した簡単な文章も用意しましょう。また、IT系の場合であれば、自分の精通しているハードやソフトの具体的な名称、習熟度なども書き出します。

●PRポイント
自分個人の性格や仕事の取り組み方などに関するウリをまとめます。例えばコミュニケーション能力、プレゼンテーション能力、論理的思考、リーダーシップなど。

さて、レジュメを書く際にとっても大事な考え方「応募先企業分析のコツ」を次ページでご紹介します!
  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます