コンサルタント 田中聡さん |
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キャプラン
東京紹介第三部長 堂口達大さん
コンサルタント 田中聡さん
新規事業推進部 成田博良さん
職歴のながさ・年齢によってアピールポイントはかわります
レイアウトが整っていること。枚数としては、多くてA4で3ページまでがいいですね。また、特に転職経験のない人にありがちなのが、「知っていて当然」という思い込み。携わってきた職務内容の説明が大雑把過ぎるケースです。「相手は何も知らない」ことを理解した上で、きちんともれなく書いてください。ひとつの方法として、日報や月報などの報告書を受け取る立場になって書いてみるといいかもしれません。日報、月報を読む立場としては、仕事の質と量と結果を知りたいはずです。そこを意識すれば、何を書くべきかイメージしやすくなるのではないでしょうか。
面接では1時間、2時間向き合って話をするので、自分を理解してもらうことができますが、書類選考では紙ひとつで判断されます。「知っているだろう」と思い込んで、伝えられなかったのではあまりにももったいないですよね。書類選考も採用プロセスのうちの重要なひとつのステップですので、そこを十分認識してください。
また、職務経験がまだ少ない人は、人間性がわかるアピール文を盛り込むといいでしょう。
しかし、だらだらと半ページ、1ページ書いても読んでもらえませんので、簡潔に書くことが大切です。一例としては、自分のキャッチフレーズを書き、その下にそれを裏付けるエピソードを書くといいですね。
但し、キャリアのある人がこれをするのはマイナスです。キャリアのある人は、事実をメインに。意欲をアピールするより経歴・実績をアピールしてください。だらだらとあれもこれもと書いてしまうと、ポイントをおさえられない、まとめられない人と評価されてしまいます。
職務経験のある人は、その職種のポイントとなるキーワードを盛り込むといいでしょう。例えば、経理出身の人であれば、「決算担当」であっても、月次、年次、個別連結の4種類ありますし、主担当だったのか、またはサポートだったのかで、企業の担当の方への印象もだいぶ変わってきます。
簿記やUSCPAなどの資格も転職の際には活用できるかもしれません。外資系企業出身の人でしたら、会計基準は何だったのか、また、本社へのレポーティングは担当していたのか。英語力もキーになりますね。企業の方は、「即戦力」の人材を探していますので、これらの単語が入っているだけで、グッと印象が良くなります。