■やりたいことがわからなくなった場合
やりたいことよりも、できることや自分の強みを重視して転職先を探して欲しいと思います。転職活動が長引いてくると、働いていたときの感覚がなくなってきたり、せっかくの転職だしということでどんどん目線が高くなる人もいます。
「妥協をしろ!」とは私も言いたくはありません。しかし、仕事においてはやりたいことよりも、求められることを重視したほうがうまくいくケース多いものです。求められることとは、ずばりあなたの強みを生かした仕事です。
プロ野球選手やピアニストなど、どんな職種でもプロと呼ばれる人にお会いした時に感じることは、「大好きなことも仕事にした時点で、好きとか嫌いを超越する」と言います。サッカー選手だった中田英寿さんも引退表明してから「サッカーを本当に愛していると気づいた」といった趣旨の発言をしています。面接官として多い40歳以上のビジネスパーソンの方にしてみると、「やりたい仕事ってなんだおい! あまっちょろいこというな!」ぐらい思っている方も多いです。
■面接に何度も落ちる場合
意外にも面接対策をやっていない方が多いものです。人材紹介会社のキャリアコンサルタント友人でもいいので、模擬面接をやってもらいましょう。そして、あなたの問題点を指摘してもらいましょう。
正直なところ、模擬面接をやるのは恥ずかしいという人もいると思います。私もそうでした。しかし、そんなことはいってられません。駄目な点をどんどん遠慮なく指摘してもらってください。
笑顔、服装、話の中身、動作、気になるところは何でも指摘してもらいましょう。最終的に面接にいくのはあなた自身です。アドバイスを参考に面接に望めば結果は大分変わってきます。
また、傾向として、多くの面接受験者は「転職理由」をどう話すか悩みますが、これが合否の最重要なポイントになっているケースはほとんどありません。あくまでもその人の強みがどれだけあって、それが自社にどう貢献してくれるのか?また、給料以上の働きをしてくれるのか?といったことこそ重要です。
面接当日は、必ず鏡を見て「自分って最高!」と言い聞かせてください。なんだか気持ち悪いと思うかもしれませんが、マインドセットは重要です。自信のない顔していませんか? 過信もいけませんが、自分に自信のない人を採用してくれる会社はありません。笑顔と自信は必ず「持参」ください。
■どんどん貯金がなくなっていくとき
お金がなくなると精神的に追い込まれます。お金を借りるべきかどうかは意見が分かれるところです。私だったらアルバイトをしながら活動をします。もちろん親御さんや友人に借りるというのもひとつの手ですし、消費者金融にいくということもありかもしれません。ただ、消費者金融にいった場合、金融系の企業は今消費者金融でお金を借りている人には内定を出さないという会社も存在しています。その点についてだけは気をつけたほうが良いでしょう。
失業手当についていえば、前職で過酷な残業があったであるとかパワハラを受けていたという事実がある場合は、その点を証言してくれる方が社内で一人でもいれば、退職から3ヶ月をまたずとも失業手当が支給される場合があります。仮に自己都合退社をしていたとしてもです。ですので、まだの方は、早めにハローワークに相談にいくことをお勧めします。
今、精神的に落ち込んでいる方。季節だけではなく内定をとるという意味において今は本当に冬の時代だと思います。しかし、春のこない冬はない。景気は循環します。私の実家は農家なのですが、寒い地方こそ美味しいお米がとれます。暖かすぎては駄目なのです。苦労をしてこそ、強い人間になれると信じています。私自身も人材エージェントとして、決して楽な時代ではありません。皆さんとともに鋭意努力を重ねてまいりたいと思っております。
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