書類審査を通過した後の面接もまたしかり。面接では、総合的に判断をするものの、見た目も重視している会社もかなりあります。もちろん見た目だけで受かる会社はありませんが、見た目がよくないために落ちてしまっている人がいることも確か。
今回は、見た目で評価を下げられないためのポイントについて、パーソナルスタイリストとしてご活躍されている森井良行さんにインタビューしました。皆さんの面接対策の一助となれば幸いです。
意外に知らない 面接の身だしなみ3つのNGポイント
知られていない服装のNGポイントとは? |
ビジネススタイルの着こなしについての基本的な知識はみなさんお持ちなのですが、私の印象としては、ややツメが甘い人が多いと言うところです。これは遠くから自分の姿を客観的に見る機会がないからだと思います。
Q.ツメと言うと?
まず、男女共に目がいきやすい個所が3ポイントがあります。男性はネクタイ、ジャケット、ズボン。女性ならヘアスタイル、スカート、アクセサリーですね。この3か所の詰めが甘い方が非常に多いのです。詳しく見てみましょう。
男性の場合は
■ネクタイ
昔は9.5センチ幅が流行でしたが、今は6センチ幅のナロータイが流行です。しかし、面接では7.5センチ幅がスマートな印象を受けます。また、結び方で言うと結び目はプレーンノットが男性スーツのVソーンとのバランスが良いでしょう。逆にウインザーノットは結び目が大きくなり過ぎてしまいます。結び目を気にすると同時に、長さも気をつけたいところ。ベルトの上下幅の中にネクタイの先が収まる長さがベストです。
■ジャケット
肩幅は気にする人が多いのですが、丈の長さが長すぎて損をしている人が非常に多いです。丈は短い方が足が長く見えますし、座った時も違和感がありません。昔はお尻が隠れるくらいが適当だったのですが、今はお尻の半分から3分の2が隠れる長さが標準です。
逆に丈が短過ぎるとカジュアルすぎてしまうので注意が必要。1,000円も上乗せすれば丈を詰めることはできるので、とてもオススメです。
■ズボン
太ももの部分がダボダボなのが適切なサイズと思われている方を大変多く見かけます。これは着心地を求め、ウエストサイズに合わせてズボンを購入された方に多いです。太もも部分も座った時にピッタリな太さに詰めた方が、シルエットも美しく見えます。
また、裾は基本的にはシングルの方が融通が利くので、面接にはシングルのズボンをオススメしています。靴を履いた時に、前面にワンクッションのたるみができるくらいが適正な長さと言えます。なお、モーニングカットと言う裏技的なものもあり、裾の後ろの長さを前よりも1cmくらい長くすると非常に足が長く見え、シルエットも美しくなります。
女性の場合は
■ヘアスタイル
基本的に女性は髪には気を遣っているのですが、いわゆるプリンと言われるカラーした髪と地毛との色の差が出ている方は、染め直していった方が良いでしょう。会社の社風にも寄りますが、黒とまでは言わずとも落ち着いたブラウン系の方が、明るい色より印象は断然良く見えます。
面接会場まで急いで来たあまり、髪を振り乱したままになっていたり、逆に盛り過ぎてしまったりする方もいるので気をつけましょう。
■スカート
まれに丈が短かすぎる方がいらっしゃいます。パンツスタイルにするか、スカートでもロングスカートがいいですね。少なくとも座って膝上10cmより短くならないように注意してください。スカートの場合、あまりに深いスリットなどが入っているのもオススメできません。
パンツスタイルでも、スキニージーンズのブーツインスタイル等はオシャレですが、面接ではやめておいた方が無難でしょう。
■アクセサリー
指輪は、結婚指輪・婚約指輪以外は外した方がいいかと思います。腕周りは太めのバングルや最近流行りのシュシュは外した方がベター。
接客業におけるネイルアートは、職場によっては禁止されているところも多いので注意が必要です。
次のページは好印象を与える洋服選びのポイントを紹介します。