Pattern 3
1年以上の在籍者を満額支給の対象者とし、それ未満の人は一定期間で在籍期間を割った数値から計算
このパターンは2に似ていますが、2のパターンにある配分計数が、単純に在籍月数/12カ月に置き換えられるだけ、計算しやすい方法です。在籍10カ月なら10/12、8カ月なら8/12を標準者に対する支給額に乗じて支給額を割り出します。このパターンでも、入社してからから1年に満たない人は、入社して2回目のボーナスまで満額もらうことはできないことになります。
計算例(転職して8カ月目の場合)
支給月数×算定基礎給×8/12=支給額
Pattern 4
算定期間中の業績だけを計算基準として在籍期間は考慮しない
営業成績など業績をポイント換算して、それだけで支給額を決定する方法です。営業職などの場合、たとえ賞与算定期間のうち1カ月しか在籍していない場合でも、算定期間中ずっと在籍している人よりも成績がよければ、より多くのボーナスを期待することができます。
計算方法
支給月数×算定基礎給×実績係数=支給額
Pattern 5
算定期間に満たない人には一定率の額か一定額を支給
在籍期間や実績にかかわらず、定められた賞与算定期間を満たしてない人に対して、全員に一律の支給率で支給額を算定するか、一定額を「金一封」あるいは「寸志」として支給する方法です。寸志となる場合、支給額は多くても5万円程度となります。
以上、5つの計算パターンを見てきましたが、会社によっては、パターン5を除く4つのパターンに、さらに個々の勤務成績や実績などから査定を行い、この査定内容をポイント化して標準者の支給額に乗じるやりかたを取り入れているところもあります。
パターン2のケースでいえば、
支給月数×算定基礎給×配分計数×査定倍率=支給額
となるのです。近年は、月々の給与と同様に、ボーナスにもこのよう貢献度を加味した計算方法を取り入れる会社が増えてきました。それだけ会社もシビアになってきているわけですが、個人の能力・実績が紙される分、転職者であっても、実績次第ではより多くのボーナスをもらう可能性が広がってきているともいえるでしょう。