転職のノウハウ/転職活動の面接対策

希望年収って、どこまで"希望"していいの?(2ページ目)

面接で、希望の年収(給与)について聞かれることがあります。もらえればもらえるだけよいのですが、一体どのくらい、そしてどのように交渉すればよいのでしょう。そのコツを解説します。

執筆者:高野 秀敏


欲しい額の説明ではなく、自らの価値でアピール!

希望年収は?と聞かれたら、どの程度そして、どのくらい希望を伝えればよいのでしょうか…。
希望年収は?と聞かれたら、どの程度そして、どのくらい希望を伝えればよいのでしょうか…。
それでは、面接の最中に「希望年収は?」と聞かれたら、どの程度、そしてどのくらいまで希望を伝えればよいのでしょうか…・・・?

もしも、年収にこだわりがなければ、「貴社の水準でお願いします」と答えておけば、まず問題はないのですが、現職よりも年収アップすることを狙って転職を考えている方も多いですよね。

欲しい年収があなたにとってマスト条件で、絶対に譲れない場合は、かならずきちんと主張すべきです。それによって落ちてしまうリスクもありますが、面接の場で、希望年収の話をしなかったのに、入社が決まってから、やっぱりこの程度の年収は欲しい、などと言ってしまうことは、あなたの評価が社内で下がることにつながってしまいます。

よくある給与アップを狙って失敗してしまう人のパターンをあげると、「なぜその年収が欲しいのか?」について、正直に話をしてしまうことが多いのですが、なぜこれが失敗につながってしまうのでしょうか?

それは実は企業は、あなたが「なぜその年収が欲しいのか」ということよりは、面接を通じて、あなたが「なぜその年収が稼げる人材といえるのか」ということを探ることに興味を感じているからなのです。

では、給料交渉は、どのように進めればすればよいのでしょうか。具体的にみてみましょう。

■課題を解決できることをアピールする
企業の課題、部署の課題をヒアリングして、その問題が解決できることをアピールします。さらに、それ以上、プラスアルファの業務ができることを伝え、例えば、ひとりで、1.5倍の価値があるということを話します。

特に経営者は、損得で勘定していますので、例えば、あなたが「経理ポジション」を狙っているとすると、その業務に加えて、経営企画や総務などプラスアルファの業務ができることをアピールすれは、そこまでやってくれるのなら、ちょっと希望年収高くても、あなたを雇うことは、全体的に見れば「安い」と思わせることができるのです。

■段階的な給与交渉をする
○○ができたら、○○○円欲しいなど、ステップを用意して交渉をしてみましょう。現職の給料が1000万円だとした場合、最初から倍の2000万円を希望年収として要求しても、転職側の企業から見れば、なかなか納得し難いもの。従って、給与はステイ(そのまま)でもいいが、○○の仕事や○○という目標ができたら、○○万円のインセンティブなど、何か目標となるステップをクリアできたら、それに応じて給与面でも評価してもらえるような提案をするとよいでしょう。

■エージェントを活用する
人材紹介会社やヘッドハンティング会社を活用するのもひとつの手です。エージェントは、あなたのために、給与交渉をしてくれます。エージェントとしてもなんとか良い出会いを提供して、相思相愛になるように努めてくれます。その場合も面接の前にいくらぐらい欲しいのか、きちんとエージェントとは情報を共有しておいてください。

困るのは、面接では、年収800万円でもいいといっていたのに、面接後に、やっぱり、1000万円欲しいなどと意見が食い違っているケース。これでは交渉もできません。本音ではいくら欲しいのか、そして、ミニマムいくらでも我慢できるのか共有しておいてください。これでかなり結果は変わってくるものです。


いかがでしたか? うまく交渉をし、自分で納得のいく年収で働きたいものですね。

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