そもそも、雇用保険がもらえるようになるまでの間の生活を維持するためにアルバイトするというのは、本末転倒。未知の仕事に就くための試しにアルバイトするのであればまだ理解できますが、そうでなければ、1日でも早く新しい就職先を探す努力すべきです。勤めを辞めれば転職活動に当てる時間はいくらでもとれると思いがちですが、むしろ、失業した場合のほうが時間的な余裕はないのです。


失業するとソンする理由、その2
転職活動がかえって非効率的になる

たとえ失業を覚悟しての退職であっても、必ずしも雇用保険の失業給付をあてにしているわけではないという人も大勢いるでしょう。しかし、短期間に転職先を決める腹づもりだったとしても、転職は相手があってのもの。決して思うようにはいきません。

また、できるだけ短期間に転職先を決めようとすると、求人情報を数多く集めたり、個々の会社についてじっくり研究する時間がとれなくて、適当なところで妥協してしまいがちです。「できるだけ多くの会社にアタックしよう」と考えるあまり、自分の狙いとは多少ずれた会社もリストアップしてしまうことにもなります。これではかえって中途半端で非効率的。在職しながらでは活動時間がとれないからと、辞めてから決める道を選んだ意味がありません。

現実には、1カ月程度の短期間に転職できたという人も少なくありませんが、いろんな会社を比較検討したうえで、ここならと納得して転職できる職場に巡り会えるまで、少なくとも5社程度は応募してみる必要があります。

応募書類を提出してから選考結果が判明するまでに要する日数は平均して10日前後です。1社の結果が出てから次の会社に応募するとすると、1カ月に3社しか応募できない計算です。

もちろん、複数の会社に並行して応募すれば、1週間で5社をクリアすることも十分できますが、一時期に集中して応募すればすればするほど、それぞれの会社についての研究がおそろかになり、また、スケジュールのやりくりにも神経を使うことになります。

第1志望の会社の結果が出ないうちに、第2、第3志望の会社から採用通知をもらった場合など、決断に迷う場面に遭遇することも考えられます。第2志望の会社への入社を断って第1志望の結果を待ったが、結局、採用されなかった、というのでは泣くに泣けません。


失業するとソンする理由、その3
給与額設定の際に足下を見られることも

転職先での給与は、前職での給与、経験、能力、年齢などを加味して決められますが、面接での交渉次第で1万、2万の上乗せが認められることもあります。しかし、すでに退職してしまっている人の場合、この交渉はなかなかうまくいきません。在職中なら、現在の給与との比較で駆け引きも可能ですが、失業していると、比較の対象となる現在の収入がゼロだからです。