転職のノウハウ/転職活動の面接対策

ここまでやれば万全 面接での意外な質問対策

面接では、ときに、何を聞こうとしているのかと驚いてしまうような質問や、ほとんど雑談に近い質問がなされることがあります。こんなとき、どう回答すればいいのでしょうか。

執筆者:西村 吉郎


面接では、ときに、何を聞こうとしているのかと驚いてしまうような質問や、ほとんど雑談に近い質問がなされることがあります。しかし、これらの突飛な質問にも、その裏に応募者をチェックするポイントが隠されています。冷静に対処するために、その意図するところを知っておきましょう。

Q1 最近のニュースでは、どんなことに興味をお持ちですか
日頃の情報に接する姿勢と、興味の方向を探る質問です。興味を持っていることがらを答えるだけでなく、その事件や動きになぜ興味を持ったのか、どういう感想を持っているかといったところまで回答する必要があります。

回答としてはどのようなテーマであってもかまいませんが、政治問題や宗教問題を取り上げると、不用意に主義・信条をさぐられる可能性もあります。難しい国際関係なども付け焼き刃的な知識ではかえって墓穴を掘ることになりますので、目指す業界の動きなどをテーマにするのが仕事にも結び付けやすく、無難でしょう。メーカーや流通業などでは、環境問題などをテーマにして、その会社の環境問題への取り組み姿勢を聞き出す、という手もあります。

Q2 休みの日はどのように過ごしていますか
企業は、プライベートでも活動的な人を望む傾向があります。したがって、「いつもゴロ寝」とか、「妻の買物につきあう程度」といった回答では、あまりいい印象を持たれません。

スポーツでも趣味に類する何でもいいし、必ずしも休日ごとにやっているわけではないことでも構いません。とにかく何かしら活動していること、その活動を通して、たとえば、交友関係を広めているとか、日々新しい情報を集めているなど、仕事にも関わるような過ごし方をしていることをアピールしましょう。

Q3 芸能人ではだれがお好きですか
いかにも雑談っぽく、さりげない質問ですが、その裏には、なぜその人が好きなのかを答える段階で、自分の考えを他人にわかりやすく伝えることができるかどうか、表現力をチェックしようとの意図があります。だれが好きでもいいのですが、何となくというのではなく、好きな理由をきちんと説明できるよう、前もって頭の中を整理しておきましょう。

Q4 お酒はお強いほうですか
応募者の気分を和らげ、一息つかせるための質問で、上戸でも下戸でも採否に関係はありません。ただし、上戸の人は、「けっこういける口です」とか、「一日も欠かせないんです」など図に乗ると、酒による失敗を連想させることにもなりかねません。「ほどほど」程度に答えておくのが無難です。

Q5 不人気商品はどうやって売ればいいと思いますか
アイデア力を問う質問の一つです。決定的なアイデアを求めているわけではなく、どれだけ多様な方法を提示できるかがポイントになります。この質問でいえば、「一大キャンペーンを張る」、「CMのキャラクターに○○を起用する」、「面白いネーミングに変える」、「赤字ギリギリで廉価販売する」など、思いつく限りのアイデアを出しましょう。

この質問では、アイデアの出し方のタイプを探ることもあるようです。ポンポンと思いつくままに多くのアイデアが出るがあまり現実的ではないとか、慎重ながらも現実的な発想をするタイプだとかいった具合です。

Q6 仕事上で失敗したことがありますか
仕事にミスはつきもの。そのミスをどのようにフォローするかで人物の真価が問われることがあります。この質問は、その失敗をどのようにフォローしたのか、その失敗から何を学んだのかを回答するのがポイントです。

この質問では、問題に直面したとき、その原因を探り、解決方法を考えるコンサルティング能力もチェックされることになるでしょう。
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