転職のノウハウ/転職活動を始める前に

離職期間が長い人は採用されるのか?(2ページ目)

景気が悪くなり、次の会社が見つかる前に離職せざるをえない転職希望者の方が増えているようです。離職期間は、どのくらい以内であれば採用に影響がでないものなのか、経営者や人事の方に質問をしてみました。

執筆者:高野 秀敏

面接の前には会社ごとにしっかりと事前準備を!


面接の事前準備はしっかりと!
面接の事前準備はしっかりと!
採用に関わっている方々から共通して言われたことで、離職期間が半年以上など長くなっている方には、共通の焦りが感じられると伺います。焦ってどこでも良いという気持ちで面接を受けにきている方は何となくわかってしまうようです。

離職期間が長くなった人こそ、面接の事前準備をしっかりといたしましょう。離職期間が1、2ヶ月多くなったということで、面接で落とされることはありません。しかし面接ばかり受けて準備不足の方も多々おります。

面接の合否は事前準備で決まるところもあります。

具体的には以下の3つのことを再度徹底し、面接に望んでください。

(1)会社研究を行う
会社のHPは隅々までチェックする。不明な点は調べたり、メモをし当日質問する。
ライバル会社と思われる会社を探し、面接を受ける会社とライバル会社の比較をし、コメントできるようにしておきましょう。業界の成長性、昨今のその業界や会社のトピックスやトレンドをネットで調べておくことも必要です。
外食や小売、ECサイトなど個人向けのサービスを行っている会社は、必ずユーザーとしてその会社のサービスを使って感想を答えられるようにしておくことです。印象が大分よくなります。

(2)ネガティブなことを言い過ぎない
転職理由についてですが、誰しも転職理由についてはネガティブな部分があると思います。しかし、そのネガティブな理由を言い過ぎると、愚痴のようになり採用したい人材には見えなくなります。良い面、悪い面、そして自分の課題が必ずあるはずです。偏ったコメントをしないようにしましょう。
例えば、「経費を使い過ぎる会社で、差別化要因もなく、尊敬できる先輩も少ない」など、批判は簡単ですが、話を聞く人としては、「では、あなたは何をしたのですか?」と揚げ足を取りたくなってしまいます。
客観的にみて課題に感じたところをお話されるのは良いですが、話が長くなりすぎないようにしましょう。

(3)NGワードを言わない
以下の内容は、それをいったから絶対に落ちるというわけではないですが、人事の人が本音では以下のように感じる方が多いのがまだ実情ではあります。ある程度実態を知って頂いたほうが良いと思いますので、率直に書かせていただきます。

「転職理由ですが、前職では人を育ててくれる環境がなかったので」
人事が感じること
→企業が学校ではない。自分で育つ意思がない人は採用し難い。

「残業時間は1日何時間ですか?」
人事が感じること
→最近流行りのワークライフバランスか。。。うちの会社は残業を気にする人は採用したくないな。あとから問題になること困るし。

「MBAや海外駐在の可能性はありますか?」
人事が感じること
→ないことはないけど、会社に過度に期待しているのではないだろうか。心配だ。

「将来は経営企画など経営に近い仕事がしたいと思います。」
人事が感じること
→経営と経営企画はまったく別の次元の仕事だと思うが、わかっているのだろうか。

離職期間が長くなってくると、モチベーションが下がってきて面接のパフォーマンスも出にくくなることがあります。そんなときは、趣味など好きなことをやって気晴らしをしたり、大好きな友達に愚痴を聞いてもらったりして、リフレッシュしましょう!
多少の妥協は必要かもしれませんが、継続して転職活動を続けていけば道は開けます!応援しております!

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