前回の記事「失業保険受給中の転職活動とは」もあわせて参考になさってください。
その時まずやるべきことは
会社都合による退職は、精神的ダメージも大きいもの。人材紹介会社へ登録するなどの転職活動のほか、ハローワークも利用する |
■相談場所
全国各地にハローワークがあります。
お住まいの管轄のハローワークにいきましょう。以下のサイトに都道府県別に相談場所がのっています。ご参照下さい。
ハローワーク>>
■どのように相談するか?
こちらから何か話を組み立てる必要はなく、ハローワークの窓口担当者の方がしてくる質問にこたえれば大丈夫です。主に離職に関する現状確認の質問をされます。
(例)
「会社都合ですか?」
「今の体調は大丈夫ですか?」
「すぐに働けますか?」
「いつから働きたいですか?」
こうした質問に素直に回答されれば大丈夫です。特に心配されることはありません。
※補足:
もし会社から自主都合退職とされてしまったが、実際には会社都合だと自分が感じている場合は、このタイミングで窓口の方に強く申し出てください。詳しい状況の説明が求められます。イジメ・セクハラ、過剰労働があったかなど確認をされます。実際にその場で証拠があれば、自主都合だと会社からは言われたが、会社都合だと認められる場合もあります。もしない場合は、後日証拠を持参するように言われ保留となります。
■相談時に必要なもの
・離職票と筆記用具
・写真付きの官公署発行の書類
・2.5×3センチの写真2枚
・印鑑
・払渡希望金融機関指定届け
※インターネットバンキング、外資系銀行以外で本人名義のもの
※離職票がない場合は、前職の会社の人事に連絡をして取り寄せる
■在職中に準備しておくこと
(1)在職者(同僚)との関係作り
→退職してしまった後の会社都合退職の証明作成など頼みごとをする可能性があります。
(2)有給を使っての休職
→有給消化が非常に難しい会社もあるため、例えば鬱病になっているなどの事実がある場合は、会社と相談し有給を使っておくのもよいでしょう。
(3)病院にてうつ病の診断書を入手※(2)と関連
(4)自主都合退職を会社都合退職となるよう、人事・総務に申請
→拒否されたら理由等をメモし、メールに残すか録音するかしましょう。
(5)タイムカードのコピーをとっておく。勤務実績表をプリントアウトしておく
→退職後は社内資料だと言って公表してくれない場合があるためです。
(6)イジメ、セクハラ等を受けた場合の証拠メールのプリントアウト
→いつ、どんなことをされた、言われたかの証拠作りです。
(7)給与明細のコピー
→予想外の賃金カット、未払いに対しての証拠です。
次のページでは、退職後の手続きについて解説します。