社会ニュース/よくわかる時事問題

厳選! 2008年上半期10大ニュース(2ページ目)

原油高に株安と、波乱万丈のスタートを切った2008年も上半期が終了。振り返れば、大事件・大問題の連発でした。そこで、恒例の半年間の10大時事ニュースを発表! この半年を漢字一字で表わすと……

執筆者:志田 玲子

第6位: チベット騒乱が北京五輪・聖火リレーに飛び火!(3月~)

雲
ヒラリーとの激闘を制したオバマ候補。果たして、マケインとの11月決戦で、「決勝ゴール」を決められるか?
写真提供:フリー写真素材(無料壁紙)Futta.NET
3月14日、チベットで中国政府の圧政に抗議する僧侶や市民などのデモ隊が、武装警察隊らと衝突! 騒乱が周辺地域に広がる中、世界5大陸を回る旅をスタートさせた聖火リレーは、ヨーロッパ・アジア各国で怒涛の抗議デモに見舞われました。

一方、国際社会から非難を浴びる中国政府は7月1日、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世の特使と公式協議。北京五輪が目前に迫る中、対話姿勢をアピールした方が得策?

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第5位: オバマ勝利で、史上初の黒人大統領誕生は目前?!(1月~)

アメリカ大統領選の指名候補争いで、オバマ氏が勝利! 史上初の黒人大統領候補か、はたまた女性大統領候補か?!と、初物尽くしで話題を集めた民主党の指名候補争い。6月3日、宿敵・ヒラリーを打ち負かして予備選挙を制したのは、オバマ氏でした。今後は、既に指名を確定させている共和党マケイン候補との雌雄を決する闘いに挑みます。ちなみに、6月のニューズウィーク誌の世論調査によると、オバマ氏の支持率が51%と過半に上るのに対し、マケイン氏は36%。ブッシュ共和党政権が8年も続いた以上、2大政党制を誇る国としては、健全なる政権交代を望んでいる?!

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第4位: 列島震撼! 中国製冷凍ギョーザから毒物検出(1月)

1月30日、中国製の冷凍ギョーザを食べた家族が、食中毒症状を起こしていたことが判明! その後も、ギョーザの皮などから、毒物であるメタミドホスやジクロルボスが相次いで検出され、食卓は恐怖のどん底に突き落とされました。この余波で、問題のギョーザを輸入販売していたジェイティフーズの親会社JTも、大打撃! 3月期連結決算の食品事業の営業利益が、前年比約90%減と激減し、わずか6億円にまで落ち込みました。一方、消費者としては、いまだ解明されない混入経路が気になるところ……。

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第3位: 日本に中国、アジアで自然災害が頻発!(5~6月)

5月2日、タイの西に位置するミャンマーを、サイクロン(台風と同じ性質をもつ熱帯低気圧)が急襲! また5月12日には、中国南西部の四川省でマグニチュード7.9の地震が発生! 中国政府は、日本を含め外国からの人的支援受け入れに踏み切りました。一方、排他的なミャンマーの軍事政権は、外国支援に疑心暗鬼……。さらに6月14日には、国内の岩手・宮城県でも地震が発生! マグニチュードは7.2と、1995年の阪神・淡路大震災に匹敵する規模ですが、死者は12人と人的被害は比較的小規模に留まりました(阪神大震災の死者は6434人)。それにしても、前ぶれもなくやって来る自然災害の恐ろしさに、改めて身震い……。

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第2位: 大荒れ「春一番」が「ねじれ国会」を襲撃!(1~6月)

1月11日、補給支援特別措置法案=自衛隊がインド洋上で給油活動を再開するための法案の衆議院再可決で、波乱の幕開けを迎えた「ねじれ国会」。その後は日銀総裁人事を巡り、与野党対立がヒートアップ! 結局、財務省OBにこだわった政府案は2度も国会不同意となり、総裁ポストは戦後初の空席に陥りました。その後4月に入り、政府・与党側は、副総裁に就任したばかりの白川氏を総裁に昇格させるウルトラCで空席を埋め、ほっとしたのも束の間。今度は、スタートしたばかりの後期高齢者医療制度が、当の高齢者から総スカン!

一方、すったもんだのガソリン税・暫定税率は、3月末で無念の失効……。しかし4月30日になると、またまた衆議院再可決を決行し、5月から見事に復活させました。ようやく目まぐるしい「春一番」がおさまった今後は、晴れの舞台=洞爺湖サミットを目いっぱい活用し、内閣支持率の劣勢挽回を狙いたい……。

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国内の「ねじれ国会」や「ギョーザ・ショック」だけでなく、聖火リレーに大統領選、自然災害と、世界規模で波乱の嵐が吹き荒れました。では、激動の半年間で最も注目を浴びたニュースとは?
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