文章:石原 敬子(All About「よくわかる経済」旧ガイド)
プライマリーバランスをゼロにするとか均衡にするとか、小泉首相がずっと言い続けてきたこの言葉。国債や財政と関係がありそうな・・・。よく、国債とは「国が発行する借用証書」と説明されているのを目にすると思います。いったいこれって、どういうことなのでしょうか?簡単に説明してみましょう。

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国の借金とは?(1P目)
プライマリーバランスとは?(2P目)

国の借金とは?

お札
国債は銀行や郵便局で扱う金融商品。でも?
家計簿を思い出してください。

収入-支出=余れば貯蓄額
収入-支出=足りなければローン

国の予算のやりくりも、これと同じ。以前の記事「借金の申込み、○○円までなら貸す!?」でご紹介したとおり、平成18年度の国の予算を家計サイズにすると、こうなります。

・年  収    約460万円
・年間支出   約800万円

「あら足りない。雑収入などが40万円弱ありそうだから、今年のローンは300万円借りないと!」という状況。

これを日本の財政のサイズに直すと、次の通りです。

(平成18年度一般会計予算)
・歳入のうちの「税収」 45兆8,780億円
・歳出の合計      79兆6,860億円

「あら大変!雑収入を3兆8,350億円と見て、30兆円ほど今年はローンを組まなければ!」というのが、今年度の日本の状況。この、国が借りるローンのことを「国債」というのです。「国債を発行する」といったら、「国が新しくローンを借りる」と思ってください。「国債発行残高」といったら、「国が借りているローンの残高」と思ってください。

ところで、今借りているローン残高のうち、今年返す元本と今年支払うべき利息はどのくらいかというと、なんと18兆7,616億円。これは、今年の一般歳出の4分の1にあたります。その額の多さには驚かされますが、なお驚くのは、新しく今年のローンを30兆円組んでいるものの、返済は18兆円強しかできていないということです。18兆円強の返済をする一方で、新しいローンを30兆円組んでいたら、ますます借金を重ねるばかりですよね。

このローンを、どのように解消していくのかは、次のページで!