【CONTENTS】
実質ベースではオイルショック時とほぼ同水準の現在(1P目)
投機資金流入で高騰してきた原油(2P目)
サブプライム表面化で原油など先物に資金が集中(2P目)
そして2008年の予測は?(3P目)
実質ベースではオイルショック時とほぼ同水準の現在
黒線が名目価格、赤線がインフレ率を加味した実質価格。このグラフは2006年までなのでやや低いが、2008年明けにすでに両方とも史上最高値付近に到達している。 |
しかしながら、原油価格を過去と現在で比較するにあたっては、インフレ率を加味する必要があります。これは言ってしまえば、GDP(国内総生産)の過去と現在の比較のようなものです。単純な数字だけを比較すると、それは名目GDPの比較になります。そしてインフレ率を加味して比較したものは、実質GDPの比較です。
そしてインフレ率を考えると、現在は1980年当時よりも物価全体は2.5倍になっているとされています。つまり40×2.5=100で、ちょうど現在の水準はオイルショック時のピークとほぼ同水準ということになります。
→次ページ。それでは、ここまで原油価格が上がった経緯を見てみます。