日本では近年ニートが増え続け、社会問題になってきています。ここ数年は好景気のため増加こそしていないものの、大きく減っているわけではありません。そしてニートは、お隣の中国や韓国でも最近急増していると言われています。

【CONTENTS】
東京都とほぼ同じ1200万人!中国ニートの現状(1P目)
ニート急増の裏には1人っ子政策?(1P目)
そして韓国にもあるニート問題(2P目)
日本、韓国、中国の共通点は?(2P目)

東京都とほぼ同じ1200万人!中国ニートの現状

書籍『ニート―フリーターでもなく失業者でもなく』
ニートという言葉を広めた書籍『ニート―フリーターでもなく失業者でもなく』
中国ニュースの専門通信社であるRecord Chinaは、中国ニートの事情を以下のように伝えています。

「2007年12月、中国青少年研究センター、中国人民大学人口発展研究センターは共同で報告書「中国青年人口発展状況研究報告」を発表した。同報告書によれば、2005年時点で16歳から35歳の3.62%、1216万人がいわゆるニート(NEET)になっているという。新華社が伝えた。」(Record China)

ただし、ここでいう1216万人には、離職後に一時的に無職になっている者や、留学などの準備をしている者も含まれます。日本のニートの定義とは多少違うようですね。

ニート急増の裏には1人っ子政策?

このようなニート急増の背景には何があるのでしょうか?1つ興味深い事実として、中国の1人っ子政策が始まったのが1979年だというものがあります。1979年に始まったということは、現在28歳以下の世代は、1人っ子政策の中で育ってきているのです。

中国には「小皇帝」などという言葉があります。これは1人っ子政策によって生まれた1人っ子は、2人の親と4人の祖父母によって大事に大事に育てられるので、まるで皇帝のような存在になるという意味です。それは良く言えば大事にされているということですが、悪く言えば甘やかされているのです。

子供に愛情を注ぐことは大事ですが、過保護になってしまうとその弊害が後で出てきます。結局「小皇帝」として育てられた子供たちは、社会で生きていくために必要な忍耐力や精神力が身につかないとも言われています。

また1人っ子であるために、ニートの状態で就職しなくても、親が食べさせていけることができてしまうのも問題であると言えます。結局のところニートにとっては、「働かなくても食べるのに困らない」という甘えがあるからこそ働く意欲がわかないケースも多いのでしょう。

→次ページ。今度は韓国のニート事情を見てみましょう。