要因3:投機資金の大量流入!
原油市場の魅力増大で、投機資金が次々と流入! 写真提供:フリー画像素材EyesPic |
こうして原油市場の魅力が高まると、「大穴狙い」の投機資金をさらに呼び込む結果を生み、相場は上がる一方!
原油も「金融商品」に変貌する時代?!
さて、原油価格を押し上げる3つの要因が理解できたところで、これらの要因はそれぞれ、どの程度価格に影響している? 1ページで見た1バレル90ドル超のうち、■需要の増大…… 10~20ドル。
■地政学リスク…… 投機資金の買い材料になっているに過ぎない。
■投機要因…… 40~50ドル。
※ 2007年11月2日付日本経済新聞より。
なんと40~50ドルが、投機資金流入による押し上げ効果! つまり、投機要因がなければ、原油価格は半値に下がるということですね。一方、需要増は全体の1~2割を占めるに過ぎず、地政学リスクに至っては、換算の必要がないほど微々たる材料? ヘッジファンドなど巨大化した世界の投機資金が、株や債券と同じく「金融商品」代わりに、原油価格を牛耳っているのが国際相場の実態、と言えそうです。
【記事の関連サイト】
●All About「よくわかる時事問題」のサイト
・ニッポンを席巻!値上げ旋風2007
・「食品値上げ」の裏に、意外なカラクリ!
・ガソリンだけじゃない?!値上げ旋風襲来!
・東京23区「地価上昇」ランキング2007
・世の悲しみ・恐怖のニュース
・外交・貿易・テロ・国際問題のニュース
・経済・給料・物価・景気・金融のニュース
●その他のサイト(記事の参考資料ほか)
・クルマの維持費、ガソリン代節約!エコ・カーライフ
・原油価格上昇・高止まりがもたらす新たな国際経済の構図、通商白書 2006年版
・8.原油価格と戦争および地政学的リスク、コモディティマーケット通信(2007年03月)
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