羽田空港でこの単行本を読みふける姿が公開されました。ネットでも「ローゼン麻生」というニックネームが登場し、この頃から若者からの圧倒的な支持を得るように… |
文句なしのサラブレッド 麻生氏
旧麻生財閥の御曹司。祖父は吉田茂元首相。4代上の祖先には大久保利通がいます。父は麻生多賀吉元衆議院議員、妹は三笠宮寛仁親王妃信子。学習院大学政経学部政治学科卒業した、政治学士です。
射撃選手として活躍し、モントリオールオリンピック日本代表の経験を持つというスポーツマンでもあります。
この政界のサラブレッドは当然のごとく祖父と父の後を継いで政界に華々しくデビューし、順調に頭角を現しました。小泉再改造内閣では総務大臣、第3次小泉改造内閣で外務大臣を務めます。
大臣としてマスコミの取材を受けるようになって、プライベートが公開されはじめると、麻生氏の素顔が徐々に明らかとなってきます。
育ちはいいのに、暴言? 失言? べらんめえ口調
北朝鮮の傍若無人ぶりと、日本の立場に世界が関心を持ったことを意味した……とはいうものの、北朝鮮のミサイル発射について「金正日に感謝しないと」と発言。また「創始改名は朝鮮人が望んだ」という趣旨の発言も。今年1月には、日米豪閣僚級安全保障対話が延期されたことに対し、「イスラエルのシャロン首相の容体が極めて悪く、会議途中でそのままお葬式になると意味がない」と発言するなど、国際問題になりかねない暴言や失言が目に付きます。問題があるといわれる部分のみを抜き出して放送しているマスメディアのトリックと言われるものでこうした発言を聞くと「なんだこれは!?」という感想にもなります。しかし、歯に衣を着せぬ口の悪さで定評がある彼の、ここぞというポイントを鋭く切り込む手法は、確かに力技ではありますが、混沌とした状況に大きな風穴を開ける突破口になっているのも事実です。
それに麻生氏は、手荒な発言で傷つけたかもしれない相手へのアフターフォローも忘れません。愛車の後部座席にいつも漫画雑誌が満載なのは有名な話ですが、毛筆セットもいつも置いてあるそうです。そこでマメに直筆で手紙を書き、相手に届けているそう。今回の代表選挙の応援演説には、テレビ番組「行列のできる法律相談所」で笑わないことで有名な北村 晴男弁護士は「同姓として惚れた!」と応援についていますが、そんな背景には麻生氏の人情味溢れる細かい気配りがあるのかもしれません。
クリスチャンなのに毎年靖国参拝!?
カトリックの幼児洗礼を受けている麻生氏。間違いなく敬虔なクリスチャンであるにも関わらず、なぜか神教の社である靖国神社に毎年参拝しています。
世間的にはそんなバカな!?と言われる行為かもしれません。世界有数の大富豪であるマイクロソフトのビル・ゲイツ会長が来日した際、高級料亭やクラブではなく、国会議事堂の安いカレーライスを奢り経済談義に花を咲かせたそうです。この時も、「そんなバカな!?」と世間をアッと言わせました。
世間一般の常識に囚われない彼の言動は、一体何を基準となっているのでしょう。彼の人柄を語る上で、切っても切れないキーワードに「マンガ雑誌」が上げられます。ここから検証してみましょう。
マンガは日本が世界に誇る文化。でも、全ていいわけではない
麻生氏は「ゴルゴ13」などマンガ本を愛読し、「今、日本に求められているのはマンガに表れている」と公言してはばからないほどのマンガ好きです。漫画文化のよき理解者として非常に人気が高いのは確かです。しかし、全ての漫画を手放しで肯定しているわけではないのです。1989年~1991年にかけての「有害コミック」騒動では、1991年「子供向けポルノコミック等対策議員懇話会」を結成し、会長に就任しました。もちろんポルノ漫画を守るためではなく、これらの「有害コミック」を規制するためです。
『マンガはすばらしい。でも、マンガは何でも良いというわけではなく、いいものも悪いものもある。』
彼が自らの行動で示したのはそんなメッセージのようにも思えます。
先に述べた「クリスチャンなのに靖国神社を参拝する」事に関しても、いくら自分がクリスチャンであっても、国の為に亡くなってくれた人の供養をしたいと思えばそうする。
「ビル・ゲイツにカレーを奢る」というのも、いくら相手が世界一の大富豪であっても、話す時間がお互いになかったら手近な国会議事堂の食堂に誘う。
自分は何をどうしたいのか、だから何を話し、どういう行動を起こすのか。
自分なりの理念に基づいた言動は、他人から見たら理解不能に映るかもしれません。
それでも、「自分で決めたことだから」自分なりの正義を貫く彼のかっこよさ。
私には、それが人気の秘密に思えるのです。
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