自分は話しベタだから・・・そういう人、けっこう多くありませんか? |
話が上手くできないってどういうこと?
実際問題、病気や先天性の異常などで喉や肺に障害を持っている人……つまり「物理的に発声が困難である」人でも、筆談や手話などで会話は可能です。会話ができない人など皆無であるにも関わらず、「会話が成立しない」「話ができない」と悩む人は多く見受けられます。
これは、どういうことなのでしょう?
相手にも楽しんでもらえるように一生懸命会話の内容を吟味し、必死で盛り上げ、相手の考えていることを予測して先回りしているのに、「あなたと話していると、つまらない」と言われてしまったり、どうも会話がかみ合わなくて見当違いの応対をしてしまったりする。そう嘆く人は少なくありません。仲良くしたい、楽しく話をしたい。それなのに、シラケてしまったり、衝突してしまったり、傷ついたりしてしまう…その一番の原因は、相手とあなたとの価値観の違いにあるようです。
あなたが当然だと思っていることは相手には理解不能であったり、常識であると思う事が他人にしてみれば全くの非常識であったりします。育った環境や、年代による文化、性別の違いなどがあるのですから、当然といえば当然です。ですから、それを「あなたは間違っている!」「私の方が正しいのに」と思ってしまった時点で、会話は平行線になってしまいます。だって、相手もあなたと同じように「あなたは間違っている!」「僕の方が正しいのに」と思っているのですから。
前ページの冒頭の質問、
ただ声を出すために話をするな。
○○○○○ために話せ。
この○にあなたは何を入れますか?
ガイドである私は、「わかりあうために」と入れたいです。
実際に、話がうまい人、人の心をガッチリ掴んで話さない人というのは、
目の前の「自分とは何もかも違う他人」と、どうにかして分かり合おうと心がけている方々であるように思うからです。
そもそも会話というものは、自分の考えを相手にわかりやすく伝えて、そして相手の考えていることを理解するために色んな事を聞きだすためのものでしょう?
このマインドに発声法や文法などのテクニックを加えたとき、あなたも話し上手な人たちの仲間入りをするのではないでしょうか。