話し方・伝え方/話し方・話題作りの基本

話し上手になる最短距離

話し上手になることって、そもそもどういうことでしょう?会話が上手くなること=話し方がうまくなることなのでしょうか?最初のここを間違えてしまうと、取り返しの付かないことになるかもしれませんよ?

執筆者:君塚 由佳


話し上手の共通点とは?
面白い話も提供しなくちゃいけないし、魅力的な声で、快適なスピードで……話し上手への道は、果てしなく遠い?
話し上手と呼ばれる人は、身近にいますか?もしいるのなら、よく観察してみてください。話し方がうまい…適度なスピード、適度な声の高さ・大きさ、適度な話題、適度な身振り…これが全部揃っていますよね。でも、「適度」これが一番難しいのです。なぜなら、「適度」なポイントは人によって違うからです。

一体、何を基準に「適度」なのでしょう?実は、ここに一番のポイントがあるのです。

会話がうまくなることと話し方がうまくなること


話し方教室に通っても、なかなか上達しない…そんな悩みを抱える人は、会話がうまくなるということと、話し方が上手くなることを混同している人が多いと聞きます。いくら早口言葉を練習してカツゼツを良くしても、いくら腹式呼吸をマスターしてよく通る声になったとしても、会話はうまくなりません。確かに話し方は、会話を構成する重大な要素ですが、一方的に話すだけで会話が成立するわけではありません。会話は話し手と聞き手の両方が揃って初めて成立するのです。つまり、話すことばかりではなく、聞くこともとても重要なのです。
話し上手と呼ばれる人は、先ほどの基準を聞き手に合わせます。聞き手によって話題も変え、重要なところや相手が飲み込みにくい部分はゆっくりと話します。自分が話す時と人の話を聞くときのバランスを上手く取っているのです。話し上手は聞き上手でもあるのです。

もしかしたら、会話においては話すことよりも、聞くことのほうが重要であるかもしれません。なぜなら話しベタを気にする人は多いのですが、気の利いた話題を振れなくても、それを不快に思う人は少ないからです。逆に楽しくその場を盛り上げることができても、自分の話ばかりするおしゃべりな人は、時としてものすごく迷惑で、「ベラベラ喋る人間は信用されない」とか「あの人はおもしろいけれど、恋愛には発展しないよね」といった手厳しい評価を下されることも多いのです。

自分が話すことばかりに懸命になっていると、相手は全く話を聞いていなかったり、聞いていたとしても納得できていないということにもなりかねないのです。そうならないためにも、「話す技術」と同時に「聞く技術」も高めていかなければ「会話上手」にはならないのです。
聞き上手になれば、相手の反応に合わせた会話ができるようになるので、となかく盛り上がります。「この人と話していると楽しい」そう思われることは悪くないですよね。聞く技術を磨くメリットはとても大きいのです。

しかしそれよりも、もっと大きなメリットがあるのをご存知でしょうか?

聞くことの最大のメリットが次ページに登場します。さあページへ!
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