話し方・伝え方/上司・年上・年下との話し方

部下に慕われる花見での会話術(2ページ目)

そろそろ花見シーズン。環境が変わったばかりの人にとっては緊張する職場のイベントです。そんなときに先輩として上司として彼らの気持ちをひきつけて、親しみを持たれるようにするには……。

執筆者:立川 亜美


会話を続ける質問のヒント

桜の下での宴会
「楽しかった!」という思い出を残す。
先輩や上司が話しかけたとき、ひと言で返されてしまうと会話が続きません。実は、彼らは緊張してどのように上司に「返事」をすればいいのか戸惑っているのです。こんな場合に会話を続けるには、焦らず続けていくのがいいでしょう。


■「はい」「いいえ」以外の答えを引き出す
「はい」「いいえ」しか答えられない質問をすると、相手から「答え」のみが返ってきます。

たとえば、
「コーヒーを飲みますか?」と聞くと「はい」か「いいえ」で答えます。
これを
「何を飲みますか?」と聞くと「コーヒーをいただきます」と答ってきます。

たとえば、相手がビールを飲んでいたら……
「ビールを飲んでいるけれど、ビールが好きですか?」でなく、
「ビールを飲んでいるけれど、何が一番好きですか?」とたずねます。
相手から具体的な答えを引き出すことで、次の会話が続けやすくなります。

■返ってきたひと言から次の質問をする
「はい」「いいえ」でなくても、ひと言しか返ってこないとその後をどう続けたらいいいか、困ってしまうことがありますね。

「何を飲みますか?」と聞くと「コーヒーお願いします」「……」と、この後の言葉が続かないということがあります。そんなときは返ってきた「ひと言」から次の話題に移せる質問をしていくのがいいでしょう。

たとえば、
「何を飲みますか?」
「ビールをいただきます…………」
「ビール以外に何を飲みますか?」
「好きなのはワインです。」
「そうなの! どんなワインが好き?」
というように続けられますね。

相手が楽しそうに会話をしはじめたら、しっかりと聞き役になりましょう。あまり何度も質問をして話を止めず、「へ~それで…」と促すように話を受け止めてあげます。もし相手が言葉に詰まったら、次の質問をして話題を変えていきます。相手の興味のあることを見つけることができると、会話は続いていきますよ。

次のページで、更に親しみを持たれる会話のコツをご紹介します。
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