家を建てた人の多くが住宅ローンを利用しています。しかし、ローンの期間と、住宅の寿命はほぼ同じという調査データも。最悪の場合は、ローンが残っているのに家を建て替えなければならないケースもあるようです。
今回は、こういった実態について、見ていくことにします。
◆ローンの返済期間は31~35年◆
住宅金融公庫融資を利用して家を建てた人の場合、下のグラフのように、31~35年のローンを選んでいる人が最も多く、21年以上のローンを組んでいる人が全体の約8割を占めています。
公庫からの借入れは平均で1724.8万円。これは公庫だけの金額なので、これ以外にも年金融資や民間融資などの借入れをしていることが考えられます。
公庫以外の融資も含め、借入れの1カ月の返済分を計算すると、約10万円、年収に占める返済負担率は18.4%となっています。
年収700万円として計算してみましょう。18.4%は128万8000円になり、1カ月当たりの返済額にすると、10万7333円。お金の事情からみると、これが今家を建てている人の平均像となります。
◆期待する耐久性は40年以上だが…◆
では、住宅の寿命はどのようになっているのでしょうか。昨年、住宅の耐久性について「あなたの一票」で質問したところ、耐久性の高い家といったとき、ほとんどの方が「築40年以上もつ家」をイメージしていると答えました。
あなたがイメージする耐久性の高い住宅とは、築何年くらいもつと考えますか?
(投票終了日:2003/06/10)
築20年くらい 0%
築30年くらい 9%
築40年くらい 9%
築40年以上 80%
実際のところはどうなのでしょうか。次ページでは、実際の住宅の寿命について見ていきましょう。