長期優良住宅/長く暮らせる家

ここが東京の真ん中?! 屋上にキウイの森が茂る家

敷地が狭いとか、庭がとれないからとあきらめていませんか? 自宅を居心地のよい「楽園」につくりあげ、生活を楽しんでいるお住まいをご紹介しましょう。

大塚 有美

執筆者:大塚 有美

長く暮らせる家づくりガイド

秋には、1000個もの鈴なりのキウイが

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地面から屋上まで伸びたキウイの木が目立っています
Kさんのお住まいに伺うと、最初に目に入るのが庭から屋上まで伸びたキウイの木。「ご近所でも有名になっているらしく、出前をお願いしてもキウイのあるお家ですねって言われるんですよ」と奥さまは笑いながら話してくださいましたが、ホント、見事なキウイの木です。

このキウイ、苗を買ってきたわけではなく、ある日食べるつもりで買って来たキウイを何気なく埋めたら芽が出てきて、どんどん生長して、このようになったのだとか。オスの木とメスの木がそれぞれ1本ずつなので、実がなるそうです。屋上にはキウイ棚があり、ここで毎年キウイの実を収穫します。多いときは、1000個は収穫できるというから、驚きです。


建て替えを機に、屋上庭園を実現

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屋上にはテーブルと椅子が置かれています。洗濯用の竿と竹を利用してキウイ棚がつくられています
Kさんがお住まいを建てたのは今から19年前のこと。木造の家を建て替え、ご両親と、Kさんご夫妻、そしてふたりのお子さん(といっても成人されていたそうですが)の6人が暮らす二世帯住宅です。玄関も1階と2階にふたつ設けるなど、ゆとりと快適性を考えた結果、建坪が広がり、以前より庭が小さくなってしまいました。それでも、生け花をたしなまれ、植物の大好きな奥さまは南側に残った庭でバラなどを育てていたそうです。



ところが、隣家が3階建てに建て替えられると、唯一残った庭は日陰になってしまい、日なたでないと難しい植物は育だたなくなってしまいました。
そこで、Kさんご夫妻は屋上をもっと利用するようになったそうです。新築当初から、畳1枚ほどの大きさの畑をつくり、数種類の野菜を育てていました。畑の深さは30センチメートルほどしかありませんでしたが、3階建ての屋上で、抜群に陽当たりがよいこともあり、都会でも植物の生育は上々でした。池袋のビル群もほど近い豊島区にあるごくフツウのお宅で、トマトやレタスなどいろいろなものを収穫しています。

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自然薯がとれた畑。ふだんはプチトマトなどを植えています
そんなKさんの庭である日、自然薯がとれたそうです。ところが、Kさんが植えたものではない・・・。しかもその自然薯は何とL字型だったのです!

L字型の自然薯については、次ページで。

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