長期優良住宅/長く暮らせる家

ここが東京の真ん中?! 屋上にキウイの森が茂る家(2ページ目)

敷地が狭いとか、庭がとれないからとあきらめていませんか? 自宅を居心地のよい「楽園」につくりあげ、生活を楽しんでいるお住まいをご紹介しましょう。

大塚 有美

執筆者:大塚 有美

長く暮らせる家づくりガイド

運んできたのは鳥? 風?

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畑のそばにはビオトープがありました。このおかげで鳥がやってきて、自然薯の種ともいえるむかごを運んできたのかもしれません
ある日、屋上で土いじりをしていた奥さまは、土の中にかたまりがあるのを発見。掘り起こしてみると、自然薯(じねんじょ)でした。その自然薯は、土が入っているプランターの縁に沿うように、L字型に生長していたのです。
ところが、Kさんは自然薯を植えた覚えがありません。では、この自然薯はどこからきたのでしょう? 風によって運ばれてきたのでしょうか。それとも屋上にやってくる鳥が、運んできたのでしょうか。いつのまにか運ばれてきて、人知れず、生長していたわけです。

掘り起こした自然薯は、その日のKさんの食卓にのぼりました。そのお味はというと、「とってもおいしかったですよ」と奥さま。

小さな畑で野菜や果物を収穫

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都会でも、屋上でも、小さなスペースでも、ガーデニングや園芸は楽しめるんですね
屋上にある畑は畳1枚くらいの大きさで、土の深さはわずか30センチメートルほど。このスペースは、庭というより、家庭菜園と呼ぶほうがふさわしく、プチトマトやサニーレタス、イチゴなどいろいろなものが植えられています。それ以外にも、レモンバームなどをはじめ、数種類のハーブが育っています。奥さまは、ここで育った野菜を摘んできて料理に利用したり、お客様にハーブティーをお出ししているのだそうです。

また、この屋上は、Kさんのお宅の第二のリビング。ここでお手製のケーキとハーブティーで午後のお茶を楽しんだり、お客様を招いてカレーパーティーをしたりと、くつろぎの場として活用されています。屋上まで伸びたキウイの葉をいかして、日差しを遮ぎる藤棚ならぬ、キウイ棚はKさんの手づくり。こうして、趣味を楽しみ、居心地のよい「楽園」を自分の手でつくりあげ、それを維持して、暮らしを楽しんでいるKさんご夫妻はとても素敵だと思いました。

 



生活を楽しむことが住まいへの愛着につながる

よい住まいというのは、単に、暮らしやすいとか、耐久性があるということだけではありません。本当にいい家ならば、その住まいに愛着がもてると思うのですが、暮らしや趣味を楽しむことができれば、その住まいに対する愛着はますます深くなりますよね。そして、その愛着をずっと持ち続けられる家こそが、長く暮らせるよい住まいなのではないでしょうか。

どんな家なら、どんな空間なら、快適だと感じることができるのか、そして、その心地よさを持続していくためには何が必要なのか、一度考えてみてくださいね。

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