フランス/フランス基本情報

フランスの犯罪対策

フランスで起きる犯罪はほとんどがスリやひったくりなどの盗難系軽犯罪です。それらは、常に注意を払っていることで遠ざけることができます。公共交通機関では特に持ち物に気をつける、危険な時間帯や地域には近づかないようにする、狙われる格好や状況を避けるなどの対策は十分にして下さい。

野口 裕子

執筆者:野口 裕子

フランスガイド

フランスでの安全対策
狙われないように予防をする

街

美しい場所にも、常に犯罪の可能性は潜んでいる

犯罪を引き寄せないためには、それなりの対策が必要です。敵は偶然に人を狙うのではなく、なるべく成功率の高いカモに狙いを定めるもの。第一段階として、まずはそのターゲットに入らないことが重要です。

交通機関では特に注意を

トラム

交通機関では、注意が散漫になってしまいがち

人の行き来が頻繁な街中のメトロやトラム、バスではスリが多発します。常に持ち物には細心の注意を払いましょう。バッグはなるべく肩掛けや手持ちではなくたすき掛けにし、更にチャックなどの開閉口を常に手で押さえておくようにしましょう。体から離して置いたり、ポケットに入れたりするのは問題外で、「盗って下さい」とアピールしてしまうことになります。

 

危ない時間帯、地域に近づかない

パリをはじめ、他の都市でも、雰囲気がよくない人々が集まる危ない地域というものが必ず存在します。昼間もそうですが、特に夜間はそれらの地域には近づかないようにすることが大事です。

狙われやすい服装や雰囲気に気をつける

服装

狙われない雰囲気づくりが大事

狙ってくれと言わんばかりの、いかにもお金を持っていそうな身なりは、なるべく避けましょう。買い物袋、特にブランド物の袋で両手がふさがった状態で歩くのも狙われやすく、更にお金も持っているという印象を与えてしまい危険です。

それから、ガイドブックを見ながら(口を開けて)キョロキョロするのもご法度。不案内のうえ注意力散漫になっていることをアピールしていることになります。


 

多額の現金を不用意に持ち歩かない

充分に注意していたとしても、盗難に遭ってしまう場合があると思います。そんな事態も想定し、あまり多額の現金を持ち歩かないことです。多くのユーロの現金を用意している場合でも、全てを持ち歩かず、その日使う分だけを持つようにし、残りは預けておくようにしましょう。支払いはなるべくクレジットカードやTCで済ませるようにし、細かい支払いを現金で、というふうにすればお財布には最小限のお金しかなく、万が一スリや盗難に遭ったとしてもダメージが少なくてすみます。

おかしいと思ったら、徹底的に抗議を

持ち物を見せろ、部屋に入れろ、などという要求は明らかにおかしいです。警察などと言われるとついこちらも弱気になって従ってしまいがちですが、そこがまさにこちらのスキをついているのです。あらゆるシーンでおかしいなと思ったら、徹底的に抗議し、それでも埒があかなければまわりにいる人に助けを求めたり、警察に電話をするなどして冷静に対処しましょう。

それでも被害に遭ってしまったら

ポリス

フランスのおまわりさんはエレガント

まずは、人が普通に歩いているような都会なら、警察を探すか、警察に電話しましょう。日本でいう110番はフランスでは17番、救急車は15番で、公衆電話から無料でかけられます。緊急の場合は、とにかく声を出して助けを求めること。フランス語で「オ・スクー!」(助けて!)でも、日本語でも構いません。

運悪く犯罪に遭ってしまったとしても、その後の対応によって最小限の被害にとどめることができます。何かあった時に連絡できる手段(携帯電話や公衆電話、メールなど)を確保しておき、海外保険やツアーの代理店の連絡先も複数の場所に保管しておきましょう。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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