山側には自然と共生する
広大なニュータウン

湘南ライフタウン内の並木。

湘南ライフタウン内の幹線道路。車線中央は植栽、車線と歩道の間に植栽と並木が配され、見た目が美しいだけでなく、安全にも配慮されている

湘南エリアと聞くと、海をイメージする人も多いと思いますが、辻堂ではその反対、山側に総面積340haという広大なニュータウンがあります。それが湘南ライフタウン。ここは高度成長期の乱開発を防ぐ目的で行われた藤沢市の「西部土地区画整理事業」と茅ヶ崎市の「茅ヶ崎都市計画事業堤地区土地区画整理事業」により、建築家の故黒川紀章の設計によって作られた街です。




湘南ライフタウン内の公園

湘南ライフタウン中心部の公園。ちょうど近くでは大規模マンションが建設中だった

この街では公園、教育施設や商業施設、公共施設がバランス良く配されているのはもちろん、元々あった自然、農地を残し、幹線道路と生活道路を明確にしている点が特徴。当初から自然との共生や安全への配慮が明確に打ち出され、作られてきた街というわけです。そのためか、辻堂駅からバスでニュータウン内に入ると、広々とした街路、並木や公園の緑が広がり、風景が一変すると言ってもよいほどです。



JAの朝市

湘南ライフタウン内のJAで行われていた朝市。個人の直売所もいくつか見かけた

ニュータウン内を歩いてみると、当初から予定されていた公園、教育施設、公共施設などはもちろん、店舗やクリニックモール、塾や予備校などもできており、成熟した街という印象。その一方で地元産野菜の直売所なども残されており、自然も十分に残されています。地域内では都市再生機構の賃貸住宅から一戸建て、新築マンションと幅広い住宅が供給されており、駅からやや距離がある分、賃料、住宅価格などが安いのがメリット。75平米前後の新築マンションなら3000万円前後が目安でしょうか、環境、広さ重視のファミリーなら一考の価値のあるエリアと言えるでしょう。

駅北側、線路沿いには
湘南最大のショッピングセンターが

辻堂新町商店街

駅北口にある辻堂新町商店街。半ばにあった湘南カレーパンを扱うパン屋さんだけが元気だった……

続いて駅周辺。駅北口には線路近くから北に伸びる商店街がありますが、一戸建て、アパート、駐輪場なども混じる商店街で、繁華とは言い難いところ。まあ、日常的な、ちょっとした買い物程度には利用できるかもしれません。






東海道本線線路沿い

藤沢側から辻堂駅方面を見たところ。線路沿いにマンション、大型店が並んでいるのが分かる

その北口側の線路沿いはここ10年ほどで大きな変化があったエリア。マンションなどが増えたのはもちろん、2003年には湘南最大といわれるショッピングセンター、湘南モールフィルが誕生、続いて2006年には隣地にMrMax湘南藤沢ショッピングセンターがオープン。人の流れを変えました。位置的には辻堂駅、藤沢駅のちょうど間くらいというところでしょうか、休日になると渋滞が発生することもあるほどの賑わいだそうです。


湘南モールフィル

東海道本線車中からも見える大規模なショッピングモール、湘南モールフィル。ホームセンターに各種専門店、飲食店街などがあり、平日でも賑わっている

ところでこれらはいずれも工場跡地。東海道本線沿線には日本を代表するような企業の工場が点在していますが、辻堂周辺も同様で、それらの跡地が住宅やショッピングセンターに生まれ変わり、街を変えてきているのです。ちなみに、湘南モールフィルの向かいには東海道本線を挟んで5haほどの広大な空き地があり、こちらは松下電器産業(現パナソニック)などの工場跡地。いずれも、活用されるとすると、その時にはまた街が変わりそうです。

駅南側、海の近くには
海好きの人たちが集まる

辻堂駅南口商店街

駅南口、線路に沿って伸びる商店街。細い道の両側に各種の店舗が並ぶ

駅南口には線路に沿って商店街があります。スーパーや生鮮食料品店、飲食店、書店その他が並び、裏手にはスナックや居酒屋さんも。ただし、飲食店街というほどには密集していません。また、商店街沿いにはマンションなども建てられています。




湘南新道

駅と海の間を走る湘南新道沿いには大型店、マンション、飲食店などが並んでいる

が、1本入るとすぐに一戸建てが中心になり、空を高く感じるエリアに。駅から海までの間は基本的には一戸建てと低層の集合住宅が中心で、階数は4階、5階くらいまでが大半。途中、辻堂駅と海の間を走る湘南新道(県道30号)などの幹線道路沿いにはまとまった規模のマンションもありますが、全体としてはそれほど多くはありません。




サーファー通り

サーフショップや飲食店、スーパーにマンションが並ぶサーファー通り。通り沿いには湘南工科大学もあり、人通りが多い

しかし、海の近くまで行くと、マンション、集合住宅が目につき始めます。特に多いのは海辺にある県立辻堂海浜公園周辺。この公園とその周辺は元々在日米海軍辻堂演習場があった場所で、それが日本に返還された際、公園の南側部分は国から日本住宅公団(現在の都市再生機構)に現物出資され、複数の団地に変わったのです。その後も海に近いという立地を生かし、マリンリゾートを思わせるようなマンションなどが建てられ、サーフショップやしゃれたカフェなども点在しています。通りの名もサーファー通りとなっており、時にボードを横に積んだ自転車が行き過ぎるエリアです。

県立辻堂海浜公園

県立辻堂海浜公園のジャンボプール。手軽に1日遊べるとあって夏休みはいつも大入り満員状態

サーファーの人たちが集まるのはもちろん海岸ですが、遠隔地から来ている人たちがよく利用しているのはその手前にある県立辻堂海浜公園の駐車場。海にそって広がるこの公園は19.9haもの広さがあり、駐車場も広大なのです。もちろん、公園も人気のスポットで、特に子どもたちが大喜びするのが流れるプール、波の出るプール、長さ70mものウォータースライダーなど大小6つのプールが揃うジャンボプール。7月~9月には歓声が絶えない賑わいです。

さて、最後に東海道線辻堂駅周辺の気になる住宅相場を見て行きましょう。