その形が略され、儀式的な部分は省いて、両家顔合わせの食事会だけにするカップルや伝統的な結納と食事会の中間の略式結納を選ぶ人が増えてきています。
どの形にするにしても、これから親戚になる家族同士を初めて正式に引き合わせるタイミングになるわけです。この段階でもめることのないよう、二人できちんと仕切っていきましょう。
結納・略式結納・両家顔合わせ、どのスタイルを選ぶ?
肩肘張らずに顔合わせをしたい、きちんとかたちは整えたい……両親の考え方は様々です。きちんとヒアリングしてあげましょう
最近では、結納でも媒酌人や結納飾りは省略して記念品の交換と会食だけにしたり、両家顔合わせでも食事をするだけでなく、記念品の交換をプログラムに入れ込んでいたりと、結納+顔合わせのミックスバージョンが増えているようです。
結納をするかどうかはもちろん二人の意志だけでなく、両家の考え方が重要になってきます。地方のしきたりによっても、家によっても結納の重視度が全く違うからです。たとえば首都圏では結納と顔合わせを両方行ったのは17.2%ですが、九州では42.4%もいます。親世代はそのことをよく知っているので、相手の家の考えをとても気にします。
そのため、二人に求められるのは自分たちがどうしたいかだけでなく、両家の意思を間に入ってうまく仲介することになります。
スムーズ段取りのポイントは親心の把握
結納・両家顔合わせの実施時期のピークは挙式の6カ月前18.5%、両家顔合わせのピークも6カ月前15.7%となっており、どちらも6カ月前から、遅くても3カ月前までには行われているようです。3カ月前からは結婚式の準備が忙しくなりますので、6カ月前ぐらいに行う心づもりでいるほうがゆとりをもって進められるでしょう。
そのためにポイントとなるのが、親に結婚の挨拶にいく時。この時に結納をするのか、略式結納にするのか、食事会だけにするのかを確認できると後々スムーズです。ただ、単に意思を尋ねるだけでなく、二人でこうしたいという希望があるなら、それを理解してもらうために、事前にそれぞれの親がどう思っているか聞いておき、どのように話すのか相談しておければベターでしょう。
親は必ず、「相手の親は何と言っている?」のか聞いてきます。その際「食事会だけで簡単にしましょう」と言ってくれているなど、先方の意思を伝えると安心するものです。
⇒ 結納・略式結納の段取りとマナー
⇒ 両家顔合わせの段取りとマナー
*データ:2009ゼクシィ結婚トレンド調査