住宅展示場・モデルハウス/住宅展示場・モデルハウスの見方

増加中!泊まれるモデルハウスの賢い利用法

家づくりの情報源としてほとんどの人が訪れるモデルハウス。最近では、宿泊できるモデルハウスを用意する住宅メーカーが増えています。賢い利用法を説明しましょう。

大塚 有美

執筆者:大塚 有美

長く暮らせる家づくりガイド

家を建てようと思った人なら、恐らく一度は訪れたことがあるモデルハウス。ここのところ、住宅メーカーでは、住宅展示場のモデルハウスのほかに体験型モデルハウス、つまり、水まわりが使えて、宿泊できるモデルハウスを用意しているところが増えてきました。では、泊まれるモデルハウスを上手に利用するにはどうしたらいいのか、利用するとどんなメリットがあるのか、説明していきましょう。

昨年1月に宿泊したモデルハウス。もちろん、事前予約など所定の手続きが必要ですが、住宅性能が実感できるよい機会です
窓の配置やプランによって、1日(正確に24時間ではないけれど)を通してどのように採光や通風が得られるかも確かめることができます

家づくりをする人ならだれもが行く?!展示場

みなさんは、家づくりについて情報収集するとき、どんな情報源を利用しますか? このサイトをご覧になっている方なら、間違いなくネットは利用しているはずですね。そのほかには、住宅関係の書籍や雑誌を参考にする方も多いでしょう。インターネットと、本や雑誌のどちらに比重を置くかは人それぞれですが、住宅展示場に足を運ばないという人はまずいないのではないでしょうか。

私が取材した限りでは、まず最初に住宅展示場に行き、その後、気になるメーカーについて詳しい情報を知るためにネットや雑誌を利用したという方と、その反対に先にネットや雑誌でおおまかなところを調べてから住宅展示場の出かけたというふたつのプロセスに分かれるようです。ただ、いずれの場合も、住宅展示場のモデルハウスを見学したということでした。

住宅展示場のモデルハウスは、一般住宅とはかけ離れた規模の大きいものであることが多く、バブル期には建設費だけで2億とも3億ともいわれ、そのうえ2~3年で建て替えられることも珍しくなかったようです。最近では、こういった傾向はかなり落ち着いてきて、築10年のモデルハウスというのも、それほど珍しくなくなってきているようですが、私たちが建てる家に比べれば、大きな家であることは変わりありませんし、いろいろなオプション仕様が盛り込まれ、豪華に見えるのも確かです。

そんな声を反映してか、ここ数年、モデルハウスに新しい流れが出てきました。

新タイプのモデルハウスは街に建設される!

それは、住宅展示場ではなく、街に建てられたモデルハウス。住宅地などにある30~50坪程度の敷地にそのまま住めそうな規模のモデルハウスを建設する住宅メーカーが出てきたのです。こういったモデルハウスは規模が手ごろであるだけでなく、ごく普通の街にあるために、周囲の街並みに溶け込めるかどうかなども、現実的に想像しやすいという利点があります。

そして、もうひとつ大きな特長が宿泊できるモデルハウスだということです。住宅メーカーによって詳細は異なりますが、住宅展示場ではなく、街に建てられたものが多く、事前予約をして宿泊します。もちろん、1人でも泊まれますが、ご家族で宿泊するのがいいですね。宿泊する人は、宿泊できる曜日やチェックイン・アウトの時間など、決められている宿泊時のルールに従わなければなりません。

こういった新しいタイプのモデルハウスは、休日の前日などは予約がとりにくいなど、なかなかの人気だとか。そのため、新たに設ける住宅メーカーがでてきたり、複数の宿泊可能なモデルハウスをもつ住宅メーカーがでてくるなど、泊まれるモデルハウスは確実に増えつつあるようです。

では、この宿泊可能なモデルハウスとはどんなものなのか、次ページでさらに説明していきましょう。

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