一戸建ての売却/一戸建ての売却関連情報

長く暮らせる家は暮らしやすく売りやすい(2ページ目)

家を買うときはその家が長く暮らせる家なのかどうか、見極めてから決断してほしいと思います。判断するポイントは、ズバリ、暮らしやすさと売りやすさ。この2点から長く暮らせる家を見ていきましょう。

大塚 有美

執筆者:大塚 有美

長く暮らせる家づくりガイド

人に貸したり、売却する可能性も考えておく

このサイトでは何度も触れていることですが、長く暮らしているうちに家族構成が変化したり、生活スタイルが変わることで、これまで暮らしやすかった住まいに対して不満や不便を感じるようになることがあります。

間仕切りの位置の変更や、リフォームをするで解決できる問題ならいいのですが、両親の家の近くに住みたいとか、もっと便利な場所に住みたいといった立地に関わることだと、そのままの住まいで対応することは難しいものです。

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築年数を経ても、適切なタイミングで必要なメンテナンスをするなど、よい状態が維持されていれば、売却や賃貸することになっても買い手や借り手がみつかるでしょう
その場合、住まいを売却して、住み替えという選択をしたいと考える人も多いでしょう。いざ、売却を検討することになれば、買い手が早くみつかってほしいと思うのは当然のこと。さらに、少しでも高く売れたら、資金的なゆとりが生まれ、次の住まいへの選択肢の幅も広がります。人に貸す場合でも同じことが言えますね。

つまり、売りやすく、貸しやすい家は暮らしている長い期間に起こり得る変化に備えた家であり、万一の場合の選択の幅が広いということからも、資産価値の高い家ということができるのです。

基本性能や通風・採光、可変性が重要

では、どんな家だったら、売りやすく、貸しやすいのか。前ページでも説明したように、耐震・耐久性などの住宅の基本性能が備わっており、通風・採光のよい暮らしやすい家であることははずせません。さらに、家族構成や生活の変化に対応できるように可変性のある間取りと構造であることも必要です。

自分と資産価値のバランスをはかる

また、私的価値と資産価値のバランスをはかる 自慢の風呂が家の価値を下げる?でも触れたように、極端に個性的な間取りやデザインの家は、売却や賃貸の際に、不利になる可能性があります。

自分の好みを曲げたり、無難なテイストにすればいいというわけではありませんが、「個性的過ぎない」ことを考え、自分の好みと資産価値のバランスをはかりましょう。

お金がかからない家がおすすめ

最後に、暮らしやすく売りやすい家であっても、よい状態を維持するためのメンテナンスは欠かせません。メンテナンスをするのが難しかったり、多額の費用がかかる素材を使っていると、住まいをよい状態で維持するのが難しくなります。

暮らしやすく、売りやすい家で、なおかつ、丈夫でメンテナンスや部分補修がしやすい素材を使っている家のほうが、ランニングコストが抑えられ、長く快適に暮らすことができると思います。
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