理由その3 長く愛されるデザイン
ここまで、古くなっても美しいと思える家に必要な要素を考えてきましたが、実は、私が最も大事だと思うのは、デザインです。これまでも、いつまでもカッコイイ家の条件とは?などで触れてきたように、住宅のように長いスパンで考えるべきものでも、外観デザインや、内外装の素材や色柄には流行のようなものがあります。けれども、40年、50年と長く暮らすことを前提とするなら、新築時の流行の家を建てるのではなく、年月を経ても古くさいと思うことのない定番のデザインの家を建てるべきなのでしょう。
家を建てるときにはたくさんの部材などを決めなければなりませんが、古くなったときのことも考えて選んでほしいですね |
風合いや味わいの増す素材を取り入れ、適切な手入れを欠かさずに、美しさを維持できるように素材選びにもこだわりましょう。新築時に価格が安いからといって耐久性のないものを選ぶのはもってのほかですし、特殊な手入れが必要だったり、メンテナンスにたくさんの費用がかかるものもおすすめできません。
せっかく建てる家だからこそ、新築時が一番いい状態ではなく、年月が経って古くなっても美しいと思える家を建て、長く暮らしてほしいと思います。