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自然光を採り込む デイライトデザイン(2ページ目)

建築に自然光をどう採り入れるかで昼間の見え方が変わります。人工光と自然光を一緒にデザインすることで空間がより引き立ちます。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

地下鉄の光デザイン


明るい自然光がさしこむ駅の出入り口
以前訪れたコペンハーゲンにおいても、自然光と人工光を一緒にデザインした空間設計を見ることが出来ました。それは地下鉄の駅でした。地下鉄というと改札やホームなどが地下にもぐっていて暗く閉鎖的な印象をお持ちかと思いますが、自然光を構内に導入することによって印象が全く変わります。利用者は明るい方に向かって歩いていくと自然に外に出られ、動線に対する誘導効果としても優れた空間設計になっていました。

コペンハーゲンのメトロでは、トップライトによって、昼間は自然光を採り入れ、夜はそのトップライトが内部の人工照明によって光り、駅としてのサインにもなっていました。このメトロの光のデザインを行ったのは、オーストリアのBartenbach Lichtlaborという照明設計事務所によるものです。

LEDを使った駅のサイン
日本の照明設計者は、自然光が入る際の照度設定や昼間の見え方との違いなどは考慮します。しかし自然光そのものを人工照明と同じようにデザインすることは、ほとんどありません。何故ならば窓などの開口部はファサードのデザインとして建築家によって決められてしまうからです。より良い光環境のをつくるためには、私たち照明設計者は自然光も人工光と同じような扱いで、室内への導入を考える必要があります。つまり昼も夜と同じように光をデザインしなければならないのです。

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