インテリア照明/シーリングライト・ペンダントライト

クリスタルガラスシャンデリア

中世の中欧ヨーロッパでは豪華なシャンデリアの輝きが人々を魅了し、近年ではスワロフスキーを使った器具がミラノサローネでも注目を集めまていました。クリスタルの輝きはいつの時代も憧れの的なのですね。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

いつまでも人々を魅了する輝き


写真1.ベルサイユ宮殿
照明器具を構成する3大素材に金属、プラスチック、そしてガラスがあります。ガラスには色々な種類がありますが豪華な輝きと言えば、光を受けてまるで水晶のように輝くクリスタルガラスがあります。

クリスタルガラスとは、欧米では酸化鉛を24%以上含むものを言います。ガラスの透明感が高くなり、屈折率も高まるためカッティングによって神秘的な輝きを作り出すことができます。

この製法はすでに現在のチェコにあたるボヘミアン地方で14~15世紀ごろ確立している、とのことです。17世紀には宝石のカッティング技術の導入に成功し、より高い価値を見出すことになります。


写真2.ベルサイユ宮殿
中世の中欧ヨーロッパでは城の建造が流行しました。そのような城のインテリアにクリスタルガラスを多用したシャンデリアが主役になっていました。当時、天井高のある広い部屋を全般に明るくするためには多灯用の器具を天井から吊り下げる必要がありました。

伝統的なボヘミアンクリスタルガラスはシャンデリアとしてパリ郊外のベルサイユ宮殿やウィーン郊外のシェーンブル宮殿などに飾られています。格式あるのデザインはロココとかルイ様式などと言われ、復元を含めて今日に伝えられています。
次の頁では、磨くほどよく輝くストラスビーズについてご紹介しています。
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