サーチライトの平行光線


写真1.
雲の切れ間から射し込む幾筋の平行光線。このような光は、誰もが一度は目にしている自然現象だと思います。

この光のイメージを人工光源で表現したのがサーチライトと言えます。探照灯とも言われますが、小さなものは携帯用の懐中電灯から大きいものでは数キロワットといったパワーの光源を使用したものまでさまざまです。

後者の大型サーチライトはキセノンショートアークと言われる特殊なランプを使用して、おもに大型テーマパークや土木的な価値のある建造物のライトアップ、それにオリンピックやワールドカップ、万博など世界的に注目されるイベントの開会式や閉会式などに使用されています。

上空に向けて夜空を切り裂くような鋭い光は多くの人々の目に触れ,その効果は絶大なものがあります。

 
写真2.雨の日は光芒がくっきり見えます。(清水寺)
歴史的に言えばサーチライトは電球がエジソンによって発明されてからまもなく提案されています。比較的有名なサーチライトがエッフェル塔に関係した話です。エッフェル塔は1889年開催されたパリ万国博覧会のために建てられたものですが、このとき300mの照明塔からサーチライトでパリ市全域を照らす案がもう一案としてあったということです。

サーチライトは上記のように屋外の光だけではなく、屋内を照明することもあります。中でも舞台のセンタースポットは主役を照らし出すのに欠かせない光になっています。

主役と言えばサーチライトは過去、政治的に利用された経緯があります。広場に集まる多くの大衆を目の前にして演説する政治家が演説の最後に群集と一体になる演出に数百、数千と言われる投光器が夜空に放たれたそうです。

次の頁では、サーチライトの使い方と器具についてご紹介します。