照明・LED/照明器具・間接照明の基礎知識

白熱電球が使えなくなる!?(2ページ目)

東芝ライテック社が、一般白熱電球を2010年を目処に生産中止することを発表しました。先進国を中心に世界でも白熱電球を廃止する動きがみられます。今後私たちの生活はどう変わるのでしょうか?

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

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写真4.蛍光灯でスポット照明されたディスプレイ「Light+building」展では、白熱電球に代わる電球型蛍光灯の多様なバリエーションが展示されていました。上述の東芝ライテック社のニュースリリースでは、レフランプやビームランプなど反射鏡付の白熱電球は、今回の生産中止では見送られましたが、写真4のように通常はハロゲンランプなどで行っているスポット照明まで、蛍光灯で行っている展示も見られました。

写真5.調光できる電球型蛍光灯
また蛍光灯のデメリットである調光が容易に行えない点については、白熱電球のように0-100%ではありませんが、10-100%でかなりスムーズな調光が行える蛍光灯も展示されていました。(写真5)白熱電球を調光すると光色がより暖かみを帯びますが、これまでの蛍光灯では光色の変化はほとんどありませんでしたが、今回の展示では写真5の通り暗くすると少し光色が暖かみを増すように見え、器具の中に入っているとほとんど見分けがつかないかもしれません。

写真6.さまざまな電球を使ったシャンデリアの展示
電球型蛍光ランプ以外に白熱電球に代わるランプとして展示されていたのは、LEDとハロピンランプを内蔵した電球型ハロゲンランプです。写真6は普通電球の形状をもった各種ランプで構成されたシャンデリアです。ここにはオリジナルの白熱電球と電球型ハロゲンランプ、電球型LEDランプが混在しています。このシャンデリアは光源の歴史と未来を表現していて、時間によってゆるやかに光や色が可変する、美しい展示です。

電球型蛍光ランプは、蛍光ランプの特徴からクリアランプを製作することはできません。よって現在使用されているクリア電球ならではの輝き感などを表現することは出来ず、写真3ではシャンデリア型の蛍光ランプも展示されていましたが、キラメキのある高級感を蛍光灯で表現することは難しいです。

次の頁では、電球型蛍光灯のデメリットを補うランプをご紹介しています。
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