インテリア照明/シーリングライト・ペンダントライト

シーリングライトの賢い使い方

シーリングライトは部屋に必要な明るさはとれても、それだけでは雰囲気や快適さに欠けることもあります。他の照明との併用や調光機能の活用法など、すぐに役立つ使い方をご紹介します。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

シーリングライトの賢い使い方


図1.蛍光灯シーリングライトで照明された、標準的な日本の住宅蛍光灯シーリングライトは部屋に必要な明るさをとるという機能面だけを考えると、それで事足りますが、器具のデザインや雰囲気、快適さという点で十分とはいえないこともあるかと思います。

前回のように蛍光灯シーリングライトは部屋の広さで選ばれることが多いですが、例えば10畳の部屋に10畳用を選んだ場合は平均でおよそ150ルクスの明るさが求められます。この明るさはJIS(日本工業規格)の照度基準を十分に満たしています。


図2.調光でシーリングライトの明るさを落としてスタンドの光を生かす
しかし、この平均とは例えば、器具の直下が300ルクスほどあっても、壁際で100ルクスくらいに低下すれば、必ずしもお部屋の隅々まで均一に明るいというわけではないです。さらに調光で照度を落とすと蛍光灯の場合、部屋の雰囲気が悪くなることも考えられます。そのため必要に応じて他の照明器具と併用されることが望まれるのです。

とは言っても壁や天井が明るい仕上げであれば空間により均斉度の高い明るさが得られます。例えば、小さな子供の部屋は子供が壁に寄りかかって本や漫画を読んだり、床におもちゃを広げたりして遊ぶので、部屋のどこに居ても明るいことが望まれます。そのような点から明るい仕上げの子供部屋に蛍光灯シーリングライトは適していると言えるでしょう。

また、高齢の方が住まわれる空間にも明るさのとれるシーリングライトが求められます。これは加齢に伴い視機能が低下することもありますが、一般的に高齢者の場合は昼間も家にいることが多いため、ある程度明るくできる照明が必要となります。

外が曇っていたりして自然光が十分に部屋に入らない時、シーリングライトで明るくすることで室内が陰気な印象になるのを防ぐこともあります。

次の頁では、シーリングライトプラスαの照明についてご紹介しています。
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