インテリア照明/フロアライト・スタンドライト

シェード型スタンド器具の適切な選び方(2ページ目)

スタンド器具は、シェードの素材、色によって光の広がりや効果が異なります。また、置く場所や適切な大きさなどもあらかじめ確認しておく必要があります。失敗のない器具選びの参考にして下さい。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

シェードの色が雰囲気に影響


写真3.黄緑色のクロスのシェード透過性のシェードは色の選択によって部屋の雰囲気が変わります。当然暖色系の色であれば暖かな雰囲気が得られます。

最近では白熱灯スタンド器具のなかでシェード型の多くが電球の代替として電球型の蛍光灯が使われるケースが増えています。日本のみならず海外の一流のホテルでもこの傾向が強まっています。

写真4.ミニクリプトン球
例えば黄緑色の布シェードは、電球と電球色の電球型蛍光灯の光を透過した場合ではシェードの色味が微妙に異なって見えます。電球では少しオレンジ色味がかった見えますが、蛍光灯では少し冷めた感じの色合いに見えます。ましては白色の蛍光灯を使用したら、更にその傾向が顕著になります。

もちろん色に関しては人それぞれ好みがありますから、何が良いかは一概に言えませんが、省エネだからと言ってランプとシェードの色の相性を確認しないで、電球をあっさり蛍光灯に替えるのはどうかと思います。

写真5.電球型蛍光灯電球色
同じシェード型スタンド器具の中には色や柄の異なるシェードに取替えのできるものもあります。幾つかのスペアを用意して、季節や楽しみたい雰囲気によって変えてみるのもよいでしょう。

一方、不透過性のシェードを持った器具もあります。この場合は器具の開口から出る光が強調されますので、この光で何を照らしたいのかによって器具の置く位置などが慎重に決められます。

写真6.電球型蛍光灯白色
不透過性のシェードを持った器具は全般照明がないとシェードがシルエット状に見えてしまいます。そのためシェードの色や図柄などを見せたい場合は、少し明るい部屋で使用することが求められます。

不透過性のシェードの中には内側が金色に塗られて、電球の光がより暖かな光になって空間を照らすものもあります。外観だけではなく内面の色などの確認も購入する際に必要となります。

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