土地活用のノウハウ/土地活用の相続・法律問題

夜空の見える欠陥ビルを相続してしまったら(2ページ目)

よく調べないまま相続してしまうと、大きな禍根を残すことになります。親の存命中から親の不動産に関心を持ち、管理や確定申告などを手伝うことが、最も失敗しない方法の一つです。

谷崎 憲一

執筆者:谷崎 憲一

土地活用ガイド

不良資産を引き継がないために

引き継ぐ財産はよく調べる
ここでの教訓は、「引き継ぐ財産は、先ずよく調べること」です。一番良いのは、親の存命中に親の不動産に関心を持ち、管理や確定申告などを手伝うことが、最も失敗しない方法の一つです。

中には、「親が不動産のことを何も話してくれない」、「財産をあてにされていると思われたくない」という話も聞かれます。しかし、親の不動産に関心を持つことと、親の不動産に甘えることとは違います。ほとんどの親の気持ちは、子供に不動産を相続させたいのです。私がよく聞く親の言葉は、「うちの子供はまったく不動産に関心がない」、「困っているときも忙しそうで話しづらい」などの、嘆きのほうが多いのが現状です。

親の不動産に関心を持つということは、結果的に自分のため、更には次世代のためにもなります。上手に親を立てながら不動産の情報を聞くと良いでしょう。例えば、「最近、礼金ってもらいづらいと聞いたんだけど、うちのアパートはどう?」「原状回復って大変でしょう。お父さんもいつも立ち会ってるの?」など、日常会話のなかでさりげなく水を向け、親の不動産管理の労を軽くねぎらいながら教えてもらうという方法が良いように思います。

不動産のチェックポイント

不動産のチェックポイント
親が不動産経営の状況を教えてくれる場合は、「調査・分析・診断」にチャレンジしてみましょう。なかなか教えてくれずに相続が発生してしまった場合でも、No.9以外の上記のチェックは必要ですのでご参考にしてください。
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