キッチン/キッチン選びの基礎知識

間違いやすい機器の基本機能を知りましょう 家庭用加熱調理機器の機能と名称

加熱調理機器にはその加熱原理と方式にいくつもの種類があります。その違いを充分に理解した上で選択するようにして下さい。

執筆者:黒田 秀雄

家庭用の加熱調理機器の方式の違いと名称 その1

下火と上火との加熱方式の違いや、オーブンと電子レンジの原理の違いも、充分理解されないままに名前だけが独り歩きしているのが実態です。ガスレンジという名称も良く使われますが、ここで表現したタイプを指しているのでお間違いのないよう。

名称
概念図
加熱方式の原理
特徴
単体(フリースタンディングタイプ)機器と名称
システムキッチン用ビルトイン機器と名称

A:コンロ
下火の直火
 
加熱調理の基本形
コンロ
ガステーブル
クックトップ
(ビルトインコンロ)

B:魚焼器・グリル(グリドルとは下火に鉄板をのせて焼く方式を言います)
上火の直火
 
煙をほとんど出さない方式なので、魚焼きとして利用

グリル
ロースター

グリル付きガステーブル(A+B)
グリル付きクックトップ
(A+B)

C:オーブン
庫内の雰囲気温度
 
設定した庫内温度にしてから、加熱調理
オーブン
ガスレンジ(A+C)
グリル付ビルトインレンジ(A+B+C)
(オーブン単体のビルトインタイプもあり)

D:コンベクション オーブン
ファンを使って庫内温度を早く均一にする方式をコンベクションタイプと呼ぶ
 
背面のファンで、庫内温度が早く均一に
コンベクション・オーブン
単体のビルトインタイプもあり
グリル付ビルトインレンジ(コンベクションオーブンタイプ)(A+B+D)

E:電子レンジ
マグネトロンから発するマイクロ波で食品の内部から加熱
 
おなじみ電子レンジは、素早さが身上
電子レンジ
単体のビルトインタイプもあり
グリル付ビルトインレンジ(電子レンジ一体型) (A+B+D+E)

次のページでは、形状が似ているため混同しやすい電気による加熱調理機器の違いを説明します。 Page2へ
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