トーヨーキッチン2005コレッツィオーネ
次にご紹介するのが「イゾラ ビー プロトタイプ」です。超モダーンなキッチンデザインは世界レベルでも高い評価を受けると思います。
Table or Kitchen
テーブルトップと4本の脚とはステンレスの一体加工で作られている。トーヨーキッチンのステンレス職人の腕の高さは今までの作品を見れば十分に理解できるが、今回はより難しいフォルムをデザイン側から要求しそれに答えている「知と技」との見事なできばえは、安易なステンレス加工で最近のキッチントレンドとなっているオールステンレスキッチンへの警鐘かもしれない。
厚さ60mmのテーブルトップに仕込まれた浅型のシンクにはまな板と水切りプレートのふたがセットされシンク周りの作業にも十分な配慮がなされている。
あくまでもフルフラットにこだわったデザインはIHクッカーまでも完全にトップと一体化することでその完成度を高めている。
もちろんこのクッカーもプロトタイプデザインであり、これからのクッカーデザインの方向を示すものだ。
アイランドキッチンの悩みのひとつが給排水管とガスや電気供給のための配管をどのように見栄えよく処理するかである。今回の提案では給水管と給湯管はアイランドキッチンと切り離し、排水管とIHクッカー用の電気配線は4本の脚の部分に仕込んでしまっている。現実的には設備接続の方法などに一考を要するがこれからアイランドキッチンをデザインするときにはぜひとも取り組みたいテーマでもある。
もうひとつの新しい試みは、キッチン扉の新素材です。 鉄錆を特殊処理した面材、カーボンファイバーの面材、特殊アルマイトの面材など今までキッチンの扉材として振り返られなかった素材に光を当て素材の持つ装飾性を遺憾なく発揮させている。
また、ヴェネツイアンガラス
のモザイクを使った豊かな表現力を持つキッチンの壁面材も見逃せない新素材だ。
会場では、キッチンデザインコンペ2005の一次審査を通過したユニークなアイデアのキッチンデザイン提案が展示され、パーティ参加者やインテリア業界誌、来館ユーザーによる最終審査をおこなっている。このコーナーも見逃せない展示だ。
■トーヨーキッチン＆リビングのオフィシャルサイトに今回の展示内容の詳細があります。
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