お湯がまろやかになる南部鉄瓶
盛岡に南部鉄瓶のふるさとを訪ねる
鈴木盛久工房と通りを挟んで向かいにあるのが「鈴木主善堂」です。もとを辿ると鈴木家の同門から分家した二つの工房が数百年間も通りの向かいにあるというのはいろいろ難しいのではと勘ぐりたくなるのですが、お互いに尊重し合って全く別の生き方を続けているのは素晴しいことです。この寛容さと忍耐力は南部人の持つ特性なのでしょう。
同じような鉄瓶を造り販売しながらも、店内風景もどことなく違っています。
店内の広さは、こちらのほうが倍くらいの広さがありますが、鉄瓶以外にも多くの茶釜や鋳造工芸品が飾られています。ガラス越しに向かいの鈴木盛久工房が見える。
私が気に入った茶釜がこれです。葛屋釜(くつやがま)と呼ぶ茅葺きの庵を思わせる羽根がかぶさった造形です。価格は40万円。
葛屋釜の造形は鈴木家に古くから伝わるものだそうで、造形的な面白さと炭から立ち上る熱気をこの羽根で受けて効率よく湯を沸かす科学的な造形でもあるのではと思われます。
古くから伝わると言う鑪。後ろにフイゴからの空気を送るダクトがあり、1400度に溶かされた鉄の湯が鋳型に流し込まれる。熱気に包まれる一番大切な工程だそうだ。
盛岡の街中では古い建築物を所々で見かけることができます。古い町並みが保存されている紺屋町の通りを少しご紹介します。
茣蓙九商店(盛岡市保存建築物)
盛岡の中心街のはずれ紺屋町には、明治時代の建築が色濃く残された通りがある。
道路に沿って大きくくびれた商家は、この地方独特の農家建築の「曲家」の意匠に通じるものがある。
紺屋町番屋
火の見櫓と消防団の建築
元祖南部煎餅の老舗白沢せんべい店
やきとり「塾」という店名と佇まいが何とも素晴しい。のれんは下がっているがまだ一杯引っ掛けるには時間が早すぎる。
リンクを貼ろうとこの店のことを探していたら6月20日この店に張り紙が出され、
・昭和55年よりお世話になりました
・閉塾を余儀なくされ
・色々良き思い出をいただき
・感謝の心で次の人生に
・出発いたします 塾長
と書かれていたそうです。
こんなことになるなら、あの時あんな時間でもちょっとだけでものぞいてみるべきだったのか・・・ 。
街の真中にある造り酒屋「菊の司」
焼酎ブームと日本酒離れが依然続いているようだが、解決策としてどんな方策が考えられているのだろうか?
一時ブームとなった地方の酒蔵で造る吟醸酒がべらぼうな価格で売られるようになったことが、今の日本酒離れの一因に思われてならない。旨いから高いだけではユーザーは満足しない。日本酒はもっともっとワインの世界に学ぶべき点が多いのではないだろうか?
創業明治5年というお餅屋さん「丸竹」。130年間も餅をつくり続けているというからスゴイ。
盛岡は新幹線「はやて」に乗れば東京から2時間半足らずで到着します。
盛岡ガイドをご覧になって、ぜひ訪れてみてください。
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