キッチン/オーダーキッチン

理想のアイランドキッチンづくり極意(2ページ目)

アイランドキッチンが人気です。しかしちょっとお待ちください。安易なアイランドキッチン導入はかえって家族間の不和を呼ぶことさえあるといいます。アイランドキッチンづくりの極意を詳しくご紹介します。

執筆者:黒田 秀雄

キッチンづくりのお役立ち情報
理想のアイランドキッチン計画のステップ

次に,具体的にアイランドキッチン計画を進めるにあたって、必要なステップを考えてみましょう。
◆1:生活シーンの実態チェックシートの作成


住宅計画の中で、キッチンの位置づけが最適かどうか、また本当にアイランドキッチンを採用するべきかどうかを、下図のメモ書きのようにタイムテーブルに合わせて,様々な生活シーンをイメージしながらチェックします。


例えば、平日の朝起きて朝食の準備をするシーン、子供や夫を送り出して一息ついたシーン、昼過ぎにお友達を呼んでティーパーティを楽しむシーン、夕食の準備から楽しい夕食のシーン。夜遅く帰宅した夫の夜食と、一日を語り合うシーン。
同じように休日の朝からお休みになるまでの様々なシーンを描いてみましょう。友人を招いてのホームパーティのシーンも大切ですが、日常の様々な生活シーンの実態がキッチンづくりの一番の基本となります。




◆2:独立型アイランドかオープン型アイランドなのか生活シーンから方向を決めます。
生活シーンを描くとキッチンを独立型キッチンとして計画するか、ダイニングと合わせてダイニングキッチンとするか、リビング・ダイニングと一体化したリビング・ダイニングキッチンとして計画するかの方針が固まってくると思います。要素を複合化することによってスペースを単独で確保しなくてすむスペースセービングも可能となります。


一方、調理作業に専念したい、来客からキッチンを見られたくない、キッチンから出る音・臭い・煙を食卓やリビングに流したくない。夫は調理に参加せず、子供たちも成人してキッチンをオープン化することを望んでいない。等様々なライフステージとライフスタイルがあります。
決して流行だから、オープンキッチンやアイランドキッチンにするということではなく、あなたのライフスタイルに最適なキッチン計画を立てて頂きたいと思います。


下図は左上の独立型キッチンが基本形となって,右のプランは独立型のアイランドキッチン,左下の独立型のダイニングキッチン,そして右下がオープン型のアイランドキッチンになります。

◆3:ラフスケッチを具体化して寸法確認をしながらプランを固めてゆきます。
アイランドキッチンを採用する方針が固まったら、次にアイランド部分の大きさを検討します。そこにどのような機器を組込むかによってアイランドトップの大きさは変わりますが、作業台や一口クッカーだけのミニマルアイランドの場合でも、900wide×750depthの大きさが必要です。
一般的には1,800wide×900depthのアイランドトップが欲しいところです。アイランドキッチンには周りを人が動き回るための750mm巾の通路スペースが最低必要となります。750+1,800+750=3,300mm間口(約2間)と750+900+750=2,400mm奥行(約1.5間)のスペースと、奥行600mm~750mmの収納のためのスペースが必要になる訳です。


すなわち最低でも3坪(6帖)~4坪(8帖)~5坪(10帖)のスペースがないと、アイランドキッチンを組むことは困難になります。
住宅計画を煮詰めると、ダイニングや廊下と合わせて6帖~8帖のキッチンスペースを確保することは。それほど難しくないので、あきらめないでアイランドキッチンにチャレンジしてみて下さい。
次に,2間間口のスペースをベースに,具体的な例を描いてみましょう。


(C)May. 2008 Copyright HIDEWO KURODA KITCHEN SYSTEM LABO.INC.

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