キッチン/オーダーキッチン

理想のアイランドキッチンづくり極意(3ページ目)

アイランドキッチンが人気です。しかしちょっとお待ちください。安易なアイランドキッチン導入はかえって家族間の不和を呼ぶことさえあるといいます。アイランドキッチンづくりの極意を詳しくご紹介します。

執筆者:黒田 秀雄

キッチンづくりのお役立ち情報
理想のアイランドキッチン計画のステップ


◆4:独立型のアイランドキッチンプランです。
約5坪(10帖)のキッチンスペースにクッカーをビルトインしたアイランドとダイネットカウンターを配置した例です。右壁面にはL字型のキッチンをレイアウトし、正面の壁面には左から順に食品庫,冷凍冷蔵庫×2、ビルトインウォールオーブン、作業台が並びこの作業台は調理家電が使いやすい位置で整理されます。上部がカップボードになります。シンクとカップボードの間のカウンター下には60cm巾の食器洗い機をビルトインし,洗い上がった食器をそのままカップボードに収納整理できるようにしています。



◆5:オープン型のコンパクトなアイランドキッチンです。
2間間口に向かって,アイランドを配置すると両側に75cmの通路巾を確保するために,アイランドの間口寸法は約1,950mm位になります。この寸法でシンクとクッカーを並べることは難しいので,左のようにシンクをアイランド側にクッカーは壁側に配置する場合と,右のようにクッカーをアイランド側にシンクを壁側に配置する場合が考えられます。


どちらにも一長一短がありますが,調理の排煙をしやすくするにはクッカーを壁側にした方が効率よくなりますし,シンクがアイランド側にあると給排水のための配管工事が必要で,集合住宅のリフォーム現場などでは特に排水勾配を確保するために床上げをせざるを得なくなる可能性があります。
また,アイランド側にクッカーがあるとレンジフードの排気ダクトの経路を考慮する必要があります。


◆6:オープン型のアイランドキッチンです。
横長にアイランドと連続するダイニングテーブルを配置した例です。このキッチンスペースだけで約10帖の広さがあります。
特にL字型に配置した収納・作業スペースがたっぷりあるので、数人の家族が同時にいろいろな調理作業ができる大家族向き、また多くの人が集まるパーティ好きな方向きのキッチンレイアウトです。この図面のアイランドキッチンは3,150mm×1,200mmあります。


◆7:オープン型のペニンシュラーキッチンです。
ペニンシュラーキッチンの利点は,片側だけに通路を確保するために半島部分の間口を広く確保できることです。そのためシンクやクッカーを半島に組込み,背面には食品庫,冷凍冷蔵庫,ウォールオーブン、食器洗い機などをビルトインし,カップボードや調理家電収納のスペースも確保できます。
このペニンシュラーキッチンの寸法は2,700mm×1,200mmあります。キッチン部分は約5帖くらいですが,ダイニングテーブルまで含めると約11帖のスペースになります。


◆次のページでは,いよいよ具体的な建築寸法を当たりながら,アイランドキッチンの詳細を詰めていきます。
アイランドキッチンとペニンシュラーキッチンのベストプランをご紹介します。

 


(C)May. 2008 Copyright HIDEWO KURODA KITCHEN SYSTEM LABO.INC.

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