「キッチン離婚」からふたりを守る
「男子厨房に入りたい」で起こる夫婦の危機とその解決策
■3:キッチンを維持するのは誰?
キッチンは汚れやすい空間です。調理の度に出る調理くずや生ゴミ、コンロを使っている時に出る排気ガスやミスト状の油煙が汚す壁やワークトップ、食べ終わった食器の汚れ……どれをとっても、すぐに片付けないと汚れは残り、たまってしまいます。
よく耳にするのは、夫が趣味でやる調理は大量のゴミを出し、その後かたづけが負担になるという奥様の声です。ハードウェアに凝る男性は、神経質なほど機器の手入れに熱が入りますが、単純な調理の後かたづけ、食後の後かたづけになると一気にその熱意を失ってしまうのでしょう。
私は、ここ数年、「食器洗い機と生ゴミ処理機は男の道具だ」と、発言してきています。美しいキッチンを維持させるには、お互いの努力と役割分担が大切なことを再認識して、二人の力で、すばらしいキッチンを創り上げましょう。お互いを尊重するキッチンからは「キッチン離婚」は生まれません。子供たちもきっとそこから人生を学びとることができるのです。これこそが「食育」なのです。
(C)July. 2008 Copyright HIDEWO KURODA KITCHEN SYSTEM LABO.INC.