テーブルウェア・フェスティバル2010
東京ドーム会場で2月7日まで開催中
まず、テーブルウェア大賞~優しい食空間コンテスト~ のコーディネート部門56点の作品の中で、筆者が気に入った作品をご紹介します。
今年のテーブルウェア大賞を受賞したのが、長野県の中村麻子さんの作品「おんばしら祭りに」。
諏訪大社上社と下社を中心に諏訪地方で、7年に一度開かれる御柱祭りは今年がその開催年に当たる。
Concept:御柱に夫と息子が揃って乗ることになった中村さんご一家のおめでたい食卓。
樅の白木板をテーブルセンターに配し松を飾り、シンプルなテーブルコーディネートがダイナミックで心地よい作品に仕上がっている。
コーディネート部門には、今年も韓国(大韓民国)からの出展が5組もあり存在感を増している。和風とはまた違った独特の食生活が日本人の原点を感じさせる感性を伝えてくれる。
作品名:「光が戻ってきた日」
作者:李 長美・李 尚姫・金 志恩(大韓民国)
Concept:常に味方になってくれてきた母が癌で手術をし、無事に手術が成功し家に戻ってきたハレの日の食卓。
作品名:「はじめてのおもてなし」~父の日に感謝を込めて~
作者:江崎 千晶(兵庫県)
Concept:北海道から兵庫に嫁いできて初めて迎える父の日に、日頃の感謝の気持ちをこめて、夫の両親を招いての初めてのおもてなしランチ。
作品名:「娘の恋人を初めて招いた日」
作者:(株)箔一・浅野 邦子(石川県)
Concept:お付き合いをはじめた娘の恋人を招いてソワソワ・ワクワクした親子の心を抜けるような青空をイメージしたブルーを基調にしたコーディネート。ランナーカーテンには金箔や銀箔をあしらって弾む心の嬉しさと煌めきを少し気取って表現。
作品名:「姪の誕生日を祝して」~ハロウィンランチ~
作者:嶋澤 貴子(兵庫県)
Concept:姪の誕生日とハロウィンの日が同じで、その誕生日も今年13回目。昔は13歳が大人の女になる歳で、それを記念して姪の喜ぶランチテーブルをオレンジとブラックでコーディネート。
■次ページは、各界著名人による「彩りの暮らし」と題した食空間提案をご紹介します。