インテリアコーディネート/海外のインテリアコーディネート実例

素朴なカゴ細工の歴史が語るin Sardinia.1

12世紀に建てられたという古城にあるカゴ細工の工芸品のミュージアムからデザインの原点をさぐります。

菅野 民子

執筆者:菅野 民子

インテリアスタイル実例ガイド

時の流れ、時間を巡る遙か昔の形が今も脈々と流れ、さまざまな国の文化のオリジナルのインテリアにつながっていきます。数回にわたり、地中海に浮かぶイタリアで二番目に大きい島「Sardegna(サルデーニャ)」のインテリアをお届けします。今回は12世紀に建てられたという古城にあるカゴ細工の工芸品のミュージアムからデザインの原点をさぐります。

千年前の古城に融合した現代のミュージアム空間

12世紀に建てられたという古城にあるCastelsardo(カステルサルド)のカゴ細工ミュージアムの内部。
古い城の歴史がそのまま残る石積みの壁、漆喰の白い壁、天井には木の太い梁が並び、床は階段上になったウッドデッキ、その上には薄いアンバー色の大きなガラスケースが幾つも並びます。その中にはカステルサルドの代表的な民芸品でカゴ細工、さまざまな時代の生活の必需品であるカゴが大切に飾ってあります。

12世紀の要塞は、今やカゴ細工の博物館!

外観
Castelsardo(カステルサルド)のカゴ細工の博物館の入り口
サルデーニャの北西部のAsinara(アシナラ)湾に面するCastelsardo(カステルサルド)には、岬の先の小高い丘に立つ城壁、12世紀に建てられた軍事要塞だった古城にサルデーニャの工芸品であるカゴ細工の博物館があります。正式な名称は“Museo Dell'Intreccio Mediterraneo di Castelsardo (ミュゼオ・デッリンテレッチョ・メディテッラネオ・ディ・カステルサルド)”となんとも長い名前。カステルサルドにある地中海地域の植物繊維から作られる織物の工芸品を集めた博物館になっています。


次ページは「要塞の中は、時代を超えたミュージアム!」に続きます。
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