展示されてる色とりどりのカゴ細工
アンティークなバスケットは、サルデーニャのカゴ細工の最も特徴である朱色の糸が浮き出た模様になっている。手の込んだパターンはハッとするほど美しく、伝統技術の巧みさに驚かされます。
比較的新しいカゴ細工と思われます。しかし、複雑なパターンや形状は時代を経て洗練されより高度で美しいオブジェとして、生活に根ざした工芸品として脈々と生き続けているようです。
現代の世界的に著名なデザイナーに影響!
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2007年にMOROSO社から発表されたラグ「Sardegna」の一部分。 |
2007年のミラノサローネ「MOROSO (モロゾ)」社のブースでこのラグ「Sardegna Rug」を始めて見たときは衝撃でした。パトリシア・ウルキオラのデザインしたラグは、鳥や花などパターン化し複雑に組み合わせたものでした。この島サルデーニャはスペインの侵略を受け、文化的に影響を受けています。スペイン人であるパトリシア・ウルキオラにとっては、この島にインスピレーションを受けるのは当然と言えるのかもしれません。
伝わるデザイン
カステルサルドのお土産の代表として売られているカゴ細工、それは古くは農機具又は漁を取る道具として、そしてパンカゴやバスケットとして生活に根ざして生き続けています。さまざまな形、鳥や花のパターン、素材の美しいオブジェクトとして大切に美術館のコレクションにされています。その土地の民族文化が継承され、新しいデザインとして生まれ変わり世界中に認知されていきます。デザインの原点は身近な私たちの暮らしの中にあるのかもしれませんね。
<DATA>関連サイト
「素朴なカゴ細工の歴史が語るin Sardinia.1」 (C)June.2009 Copy & Photo by kanno■ガイドメールマガジン登録は
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